“嫁”は夫のすべてを管理しないといけないの?

嫁扱い

いまだに一家の主婦は『嫁』という扱いをされがち。特に夫の両親からみれば、「うちの嫁」と言われがちだ。「家」と結婚したわけではないのに、いつまでも「家」に縛られる女性たち。その中で嫌な思いをすることも多々あるという。

 

夫の体重増加は私のせいなのか

「週の半分、在宅勤務になった夫。あまり動かないからと、食事制限すると言い出しました。朝晩は子どもたちがいて減らせないので、昼食はなるべくサラダなどの軽いものに。とはいえ、ハムやチーズ、茹でたエビなどを入れた豪華なサラダです。栄養的には問題ないはず。なのに夫は私の目をかすめて、カップラーメンやポテトチップなどを食べています。だったらきちんとパンやごはんを食べたほうがよほどいいのに」

ため息をつきながらそう言うのは、ヨシエさん(43歳)だ。夫は2歳年上、結婚して14年になる。ヨシエさんも週の半分は在宅勤務。夫と自分の健康を考えて、ランチはなるべく軽めにしている。

「自分で食事制限をすると言っておきながら、守れずにジャンクフードに走っているのは夫。私は昼食にサラダとパンなどを食べますが、夕方は買い物に行くし、朝は早くから起きて犬の散歩をしてから朝食の準備。けっこう動いているんです。夫は動かない上に朝は寝坊ばかりだし、夜は自室でかなりお酒を飲んでいるみたい。まったく健康管理ができていないんですよね」

先日、数か月ぶりに夫の両親に会った。自宅から1時間程度のところに住んでいる義両親だが、コロナの影響もあってなるべく会うのを避けてきた。

「義両親の40回目の結婚記念日ということもあって、レストランの個室で感染対策をしながら会食したんです。義母は会うなり、『あんた、太ったわね』と夫に言っている。続けて私に『あなたがちゃんと管理しないとダメじゃない』って。私はしていますが、それを無視して袋菓子を食べているのはあなたの息子です、と言いたかったですね。そもそも夫が太ったからといって、どうして私が怒られなければいけないのか……」

夫は大人なのだから、健康管理くらいは自分でするべき。妻がそう考えるのもごく当たり前ではないだろうか。

 

私服で文句を言われて

夫の両親と二世帯住宅に暮らしているタマミさん(38歳)。共働きのため、9歳と5歳の子どもたちのめんどうは義母が見てくれている。

「それはいつもありがたいと思っているんですが、とにかく口うるさいんですよ、義母が。それも子どものことだけでなく、夫のことまで。先日、夫と義両親が出かけるときに夫が戻ってきて『洋服がださすぎるから変えてこいっておふくろに言われた』と。車だし、どうでもいいじゃんと思っていたら、義母が走り込んできて、『あなた、自分のダンナさまの洋服くらいちゃんと見てあげなさい』と叱られました。自分の洋服くらい自分で選んで買ってくればいいのに、夫は無頓着なので、私も放置していたんですよ。だからってどうして私が怒られなくてはいけないのか理解できません」

家族のめんどうを見るのは主婦の役目。それは夫のことも含むというのが義母の考え方なのだろう。だが、今の時代、夫の服装は夫が自ら決めればいいだけのことではないか。

「その後も、『あなたはだいたい、私の息子のめんどうをちゃんと見てくれているの?』とことあるごとに言われています。私はお宅の息子さんの乳母ですか、と喉元まででているけど言えない……」

タマミさんが出勤するとき、偶然、家の前にいた義母に会うと、「自分だけきれいなお洋服を着て出かけるのねえ」と言われるとか。

「そのときは『好きで出かけるわけじゃありません、仕事ですよ。夫の給料だけじゃこの家のローンも払えませんから』と言い返してしまいました。もちろん、その晩は義母が荒れて、夫にまで『あんまり揉めないでくれよ』と言われて」

実際、二世帯住宅のローンは夫とともにタマミさんの給料からも支払っており、仕事を辞めたら食べていけない状態だそう。

「義両親はお金がないと言って、住宅関係はいっさい支払っていません。自分たちの生活だけまかなっている。なぜかたまに夫から小遣いをせしめたりもしているようです。子どもたちのためにも離婚するつもりはありませんが、今後、介護の問題などが出てきたらどうしようと不安を感じますね。夫は親の言いなりですから」

最後のひと言、そこがいちばんの問題なのかもしれない。
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