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「映え」の次はこれ! 若者世代の3つのインスタ活用法

「インスタ映え」だけでない、大人世代とは異なる若者世代に特徴的なInstagramの活用法3つをご紹介。若者世代はInstagramをどのように情報検索、コミュニケーション、情報共有に活用しているのでしょうか。

高橋 暁子

執筆者:高橋 暁子

ITリテラシーガイド

若者世代におけるInstagram(インスタグラム)の使い方をご存知でしょうか。
 
NTTドコモ モバイル社会研究所の「2020年一般向けモバイル調査」(2020年1月)によると、スマホ・ケータイ所有者のうちInstagramを利用(閲覧および発信)しているのは、若年層ほど利用率が高く、年代が上がるにつれて利用率が下がる傾向にありました。特に女性10代は80.4%、女性20代は75.9%と他の世代に比べて高くなっています。
 
このように若い女性に人気のInstagramですが、大人世代と使い方が異なるようです。今どきの若者のInstagramの使い方について見ていきましょう。
「映え」は古い!? 若者世代のInstagramの使い方とは

「映え」は古い!? 若者世代のInstagramの使い方とは

 

1. ほしいものの情報検索に活用

「クッキーが食べたいと思ったら、Instagramで検索してから買う店を決める。どのクッキーが美味しそうとかかわいいクッキー缶に入ってるとかわかるから」とある女子大生は言います。

「店名で調べたら人気メニューとか内装とかがわかるから、店選びの参考になる。遊びに行く場所を決めるときにも、どんな写真が撮れるのかを調べてから決めることが多い。服を買う前には、どんなコーディネートができるのか調べてから買うかどうか判断する」。このように、ほしいものを決める時や行く場所を選ぶときなどに、Instagramを情報源として活用しているのです。
 
その女子大生は、中でもInstagramではおすすめ機能を一番見るそうです。「必ず好きなものが見つかるから」と言います。おすすめ機能にはユーザーが好みそうなものが表示されるため、その欄を見れば間違いないというわけです。
 
Instagramでは、気になった投稿は保存することができます。保存した投稿は後で確認できるようになっています。その女子大生は、バイト代が入ったらほしいコスメやファッションなどは暇な時に調べて保存しておき、買うときの参考にすると言います。
 
ジャストシステムの「モバイル&ソーシャルメディア月次定点調査」(2020年4月)によると、ファッション情報収集時に使うサービスについて聞いたところ、InstagramがGoogleを抜きました。Instagramは既に多くの人から情報源として使われているのです。
 
大人世代は、検索するときにはまずGoogleなどの検索サービスを使う人が多いかもしれません。一方、若者世代はこのように、調べたいものによってはInstagramなどのSNSを最初に使います。最新の流行や人気などの情報を調べたいときにはInstagram、電車の遅延情報など今起きていることを知りたいときにはTwitter、公式サイトを調べたいときにはGoogleなどの検索サービスを検索するというわけです。
 
「インスタ映え」は「2017ユーキャン新語・流行語大賞」に選ばれました。今もインスタ映えするファッション誌的な投稿は好まれるものの、一方で役に立つ情報や日常が感じられる情報を求めるニーズが強まっています。文字を載せた情報量の多い投稿やコメント欄に情報が多く載っている投稿などが増えていますが、このような傾向が反映されたものではないでしょうか。
 

2. コミュニケーション目的のストーリーズ

インスタの人気機能「ストーリーズ」(image:PixieMe / Shutterstock.com)

インスタの人気機能「ストーリーズ」(image:PixieMe / Shutterstock.com)

映える写真を見たいというニーズはある一方、投稿内容には変化が見られます。Instagramがメインのコミュニケーションツールとなっているユーザーが増えており、それにつれて使われ方も変わってきているのです。
 
別の女子大生は、「インスタではストーリーズばかり使い、LINEを開くことが減ってしまった」と言います。「インスタは“映える”写真を投稿したい。だからそれ以外のことはストーリーズに投稿する。どこで誰と遊んでいるかとか投稿したり、友だちにアンケートとったりして遊んでいる。反応してくれそうな子狙いでストーリーズをあげることもある」そうです。

つまり、コミュニケーション目的での利用が増えているのです。なお、ストーリーズにメッセージをするとそのストーリーズに紐付いた状態でやり取りができます。それ故、あえてLINEにいくことがなくなり、Instagramの中でコミュニケーションが完結することになります。
 
さらに、「プライベートなことは鍵垢にしてストーリーズを投稿してる子もいる」とも言います。Instagramでは複数アカウントを使い分けるのが当たり前になっており、親しい友人に見せるための“映えない”鍵アカウントを使う学生もいるのです。
 

3. スクショでニュースをシェア

トレンダーズの「10代女性のSNS利用実態」に関する調査(2020年9月)では、Instagramに投稿する理由は、「ニュースや記事のシェアをしたい」(13.9ポイント)が最多に。一方、「ニュースや記事のシェア」は20~40代では6.4ポイントと低く、10代と大きな差が生まれています。
 
Instagramというと写真や動画がメインで、テキストメインの投稿をするイメージはなかったのではないでしょうか。しかし10代女性は、気になるニュースや好きなアイドルに関する記事をスクリーンショットで撮り、ストーリーズで共有することがあります。

こちらも先程のコミュニケーション目的に近く、同じ興味関心を持つ友だちにシェアする意味で使われているのでしょう。Twitterでは気になるニュースをリツイートすることが多いですが、それと近い使われ方がされているというわけです。
 
若者世代はサービスを柔軟に使いこなす世代であり、Instagramの使い方も大人世代とは異なっています。大人世代も若者世代の使い方に学べることがあるのではないでしょうか。
 
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
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