ウレタンマスクでは入店不可? マスクの種類指定は必要か

ウレタンマスクの効果・注意点

ウレタンマスクは呼吸しやすい分、飛沫も通しやすいようです。感染対策の実際の効果は?

ウレタンマスクは不織布マスクに比べて感染対策の効果が低いとして、店舗や病院によっては利用を控えるよう求める動きがあるようです。ウレタンマスクの効果、使用時の注意点について解説します。
 

ウレタンマスクは効果なし? 不織布マスク、布マスクとの違い

マスクの種類別の効果

(画像:国立大学法人豊橋技術科学大学 Press Release 2020年10月15日より)

スーパーコンピューターの富岳によるシミュレーションでは、マスクの種類によっても防げる飛沫量に差があることが明らかになっています。何もつけずに呼吸した場合の飛沫量を100%とした場合、不織布マスクでは吐き出し飛沫量が20%程度、吸い込み飛沫量は30%程度まで抑えられます。これに対し、ウレタンマスクは吐き出し飛沫量は50%、吸い込み飛沫量は60~70%です。

ウレタンマスクは不織布マスクに比べて呼吸がしやすく快適かと思いますが、息苦しさをあまり感じないのは、マスクの穴が大きいためとも言えます。その分、ウイルスを含んだ飛沫を周りに吐き出したり、吸い込んだりしてしまう可能性は不織布や布マスクよりも高いと言えるでしょう。

現時点では、飛沫による感染対策効果が高いのは、不織布マスクと考えられています。不織布マスクも層構造になっているものほど効果が高いです。3密になる環境は避けなくてはなりませんが、やむを得ず人の接触が多い場所や、密になりやすい場所、換気が悪い可能性がある場所に行く必要がある場合は、やはり不織布マスクが望ましいと言えます。さらに性能のよいマスク、例えばN95と呼ばれるマスクの場合、感染対策としては非常に有効ですが気密性が高くなり、その分息苦しくなります。顔とマスクの間に隙間ができてしまうと、そこから空気が入り感染リスクが高くなってしまいます。いずれも正しくつけることが重要です。
 

ウレタンマスク使用の注意・適している場所と使用のアドバイス

ウレタンマスクに全く意味がないかと言うと、それはもちろん誤りです。不織布マスクや布マスクと比較すると効果は低いですが、もちろん何もつけない状態に比べれば飛沫を防止する効果があります。また、マスクでできる感染対策は飛沫の抑制だけではありません。マスクをしていることで口や鼻をうっかり手で触ることが少なくなり、手についたウイルスや細菌による感染を予防する効果もあります。この点ではウレタンマスクでも効果がないとは言えないでしょう。ウレタンマスクの使用の仕方が重要と言えます。

ウレタンマスクのメリットとしては、洗って再利用できることと、呼吸がしやすいことが挙げられるかと思います。不織布マスクが不足した時期、ウレタンマスクは洗って再利用もできることから、感染予防対策として活用していた方も少なくないでしょう。不織布マスクが入手できない状況であれば、ウレタンマスクも一つの方法です。可能なら、インナーマスクを中にいれて使用するとさらによいでしょう。

不織布マスクをしていると息苦しさを感じることが多いかと思いますので、例えば、人が少なく密にならない屋外などで運動するときなどはウレタンマスクでも良いかもしれません。

状況や場所にあわせて、適したマスクを正しく着用するようにしましょう。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※当サイトにおける医師・医療従事者等による情報の提供は、診断・治療行為ではありません。診断・治療を必要とする方は、適切な医療機関での受診をおすすめいたします。記事内容は執筆者個人の見解によるものであり、全ての方への有効性を保証するものではありません。当サイトで提供する情報に基づいて被ったいかなる損害についても、当社、各ガイド、その他当社と契約した情報提供者は一切の責任を負いかねます。
免責事項