お金の悩みを解決!マネープランクリニック/病気、ケガ、心の病等がある方のお金悩み相談

47歳貯金2200万円。大病を患いましたが子ども2人を中学受験させることは可能でしょうか?

皆さんから寄せられた家計の悩みにお答えする、その名も「マネープランクリニック」。今回の相談者はお子さん2人を中学受験させたいと考える47歳の自営業の女性です。ファイナンシャル・プランナーの深野康彦さんがアドバイスします。

あるじゃん 編集部

執筆者:あるじゃん 編集部

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将来を見据えて計画を立てて家計管理してきたつもりでした

皆さんから寄せられた家計の悩みにお答えする、その名も「マネープランクリニック」。今回の相談者はお子さん2人を中学受験させたいと考える47歳の自営業の女性です。ファイナンシャル・プランナーの深野康彦さんがアドバイスします。※マネープランクリニックに相談したい方はコチラのリンクからご応募ください(相談は無料です)

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今後の家計をどうしたらいいか教えてください

今後の家計をどうしたらいいか教えてください



■相談者
スカイさん
女性/自営業/47歳
東京都/持ち家(一戸建て)
 
■家族構成
夫(46歳)、子ども2人(小3・小1)
 
■相談内容(原文ママ)
いつも深野先生の温かみ溢れるアドバイスを拝見し、参考にしております。妻の私は、大病を患い、夫は転職で減収。子ども2人を中学受験させることは可能でしょうか? 将来を見据えて計画を立てて家計管理してきたつもりでしたが、状況にも気持ちにもいろいろと変化があり、どうしたら良いのか分からなくなってしまいました。厳しいご意見でも構いませんので、アドバイスいただけましたら幸いです。まず、私は自営業なのですが、病気を現在も治療中で、あまり無理ができないなか、コロナの影響で仕事がなくなってしまいました。ただ、保険金が月々20万円支払われており(月収に含めています)、あと9年治療が続くため、その間は支払いがある予定です(病気前は手取り25万円ぐらいの収入がありました)。

同時期に夫が転職して年収100万円ほどダウンしました(データはダウン後の収支です)。本人がチャレンジしたいことがあっての転職なので、減収分は私が働けばいいと思って反対はしませんでしたが、予想以上に私の体調が戻らず、コロナ禍もあり、世帯として減収のままになっています。

そんななか、子どもが小学3年生になり、もともと公立中学へ進学予定で家計を考えていましたが、思うところがあり、中学受験を検討するようになりました。高齢出産で退職金もないため、教育費と同時に老後資金を貯めなければならないこと、住宅ローンを組んだのも遅かったことを考え合わせると、漠然と、我が家は経済的に厳しいのではないかと思っています。実際にあとどのぐらいあれば、受験可能かを知りたいです。不足分は私が仕事を再開するしかないと考えていますので、具体的な金額と自分の体調の折り合いがつけられるのかを見極めたいです。

もう1点、普通預金に1300万円ほど入っており、すぐに使う予定がないのですが、今後どのように運用すべきかを併せて教えていただけますとうれしいです(401k、つみたてNISAはフルでやっています)。
 
■家計収支データ
相談者「スカイ」さんの家計収支データ

相談者「スカイ」さんの家計収支データ





■家計収支データ補足
(1)年間の支出について
年間で帰省費20万円、旅行費50万円、家電の買い替えなどで10万円。今まではボーナスを含めた貯蓄から出しておりました。今年はコロナのため帰省も旅行もできていませんが、来年の旅行予算は年収減のため見直そうと考えています。夫のボーナスは以前の職場ではありましたが、今はありません(今後もない見込みです)。ちなみに、固定資産税や火災保険など年間でかかるものは、月々の住居費に含めています。
 
毎月の貯蓄は36万8000円で、その貯蓄から年間80万円ほど帰省や旅行に使って、最終的に残った貯蓄を月にならすと30万円ということになります。今年はコロナで使っていないので、36万8000円そのまま残っています。毎月の収支が合いませんが、使途不明金はありません。
 
(2)住宅について
夫が75歳まで住宅ローンが続きます。元金均等、毎月返済のみ、金利1.45%。生命保険を解約し、三大疾病付き団信をつけました。繰り上げ返済はせず、60歳時点の残金1200万円は、現金を手元に用意しながら、支払っていきたいと考えています。
 
・購入時期 2019年
・購入額 6420万円
・借入額 2500万円
・借入金利 1.45%(フラット35)
・返済期間 30年

(3)教育費について
小学校の教材費+給食代と習い事で2人分です。小学校約1万円+習い事3万円。
 
(4)保険について
夫/
・終身保険(死亡保障300万円)=払い済み
・収入保障保険(死亡時65歳まで月15万円)=毎月の保険料7350円
※団信に入るタイミングで三大疾病保険を解約して保険料を減らしました。

本人/
・終身保険(保険金3万7000ドル)=払い済み
・収入保障保険(65歳まで、月10万円)=毎月の保険料2300円
・終身医療保険(入院日額5000円)=毎月の保険料2200円
・その他保険=毎月の保険料1400円

子ども/
・学資保険(18歳時に200万円、22歳まで毎年200万円の合計800万円)=払い済み
 
(5)仕事について
夫はできるだけ長く働きたいと考えていますが、私は体調のこともあり、今後はできれば仕事を減らしたいと考えています。夫の定年は60歳。再雇用で65歳まで可能ですが、会社自体小さくて、不安定な業界です。退職金はありません。
 
(6)公的年金について
現時点での見込み額は、夫105万円、本人75万円です。65歳時点で、いくらぐらいもらえるか分からないのも不安な点です。
 
■FP深野康彦の3つのアドバイス
アドバイス1 体調を優先。現状維持で生涯、金銭的に困ることはない
アドバイス2 60歳時点で住宅ローンを完済。その後も老後資金の上乗せ可能
アドバイス3 公的年金を繰り上げしてもいい。楽しい老後生活を
 
アドバイスの詳細はこちら>>
 
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