「投資のきほん」シリーズ第2回では、イデコ(iDeCo)をやるメリットとデメリットについてお伝えしました。第3回目からはいよいよ実践編! イデコを始めるベストなタイミングや金額設定について、ファイナンシャルプランナーの久富有里加さんが解説します。

【動画でもわかりやすく解説!】

 

1. いつから始めるのがベスト?

始めるタイミングについては、思い立ったら吉日です! すぐに行動しましょう。というのも今から手続きをしたとしても、実際に運用がスタートできるのは約3カ月後からです。書類を準備して送付し、金融機関と国民年金基金連合会での確認などがあるため、運用開始までに時間がかかります。

仮に2020年から所得控除を受けたい場合は、9月くらいから準備をしなければ間に合わないのです。この場合、所得控除は12月の1カ月分しか受けられません。けれど、どのタイミングで始めたとしても所得控除を受けることはできるので、スタートする時期はあまり悩まなくてもよいでしょう。

ただし、転職や会社員から独立してフリーランスになる、また結婚して主婦になるなどの予定がある場合は、その後に手続きすることをおすすめします。やはり、変更手続きが大変なのと、イデコは職業などにより加入できるかどうかや拠出できる金額の上限が変わってくるためです。
 

2. 掛金はいくらから始める?

イデコは毎月最低5000円から加入することができ、職業によって拠出できる上限金額が決まっています。
拠出金額の上限

職業別拠出金額の上限

一度イデコに積み立てたお金は、原則60歳以降の満期まで引き出すことができず、ロックされます。なので万が一何かあっても、拠出したお金を当てにしなくてよい金額で設定しましょう。

老後のことが不安な方は多めに、そうではない方は今できる範囲で調整し、金額を決めてみてください。イデコは拠出額の全額が所得控除の対象になるため、節税対策にもなります。また、いくら老後に回せているか、具体的に計算することができるので老後の安心にもつながります。

そしてよく「老後のためにいくら必要ですか?」と聞かれるのですが、これは誰にもわからないこと。そもそも何歳まで生きるかもわからないですし、そのときの収入があるか、ないかにもよりますよね。

未来のことは誰にもわかりません。だからこそ、今老後のためにできる範囲の金額を積立てしておくという意識が大切なのです。
 

3. 途中で金額を変更することはできる?

拠出額を決められないという方は、最低金額の5000円からスタートしてみましょう。これ以上減らすことはできませんが、拠出額を増やすことはできます(※金額変更は年1回となります)。

手数料などを考えると、少ない金額だともったいないのでは?という意見もありますが、私はそれよりもまず、スタートできることが肝心だと思います。

何か新しいものを買うときはまず、お試しできるのであれば試してみますよね? 多少コストがかかったとしても、その経験が一番糧になると思います。それに何よりも60歳以降、この積み立てたお金を使うときに、「あのときイデコを始めておいてよかった!」と思えるのではないでしょうか。
 

3つのポイントをおさらい

今回のお話のポイントは3つになります。
 
  1. 始めるタイミングは思い立ったとき
  2. 金額は変更できる! まずは5000円から始めよう
  3. 最初はお試しでOK! 経験値が宝物になる

お金のこととなると、慎重になってしまう方も多いと思います。けれど、人生って何でも自分でやってみないとわからないことってありますよね?

私も新卒で証券会社に入社し、株や投資信託をおすすめする立場だったのですが、やっぱり自分で投資してみて、やっとわかるようになったことがたくさんありました。なので、できるだけ若いうちにまず、体験してみることをおすすめします。

イデコは投資商品も比較的わかりやすくなっているし、月5000円から始められるという点においても、投資を始めるきっかけにしやすいと思います。

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教えてくれたのは……
ファイナンシャルプランナー/トータルマネーアドバイザー
久富 有里加(ひさとみゆりか)さん

 
久富有里加さん

久富有里加さん

1986年東京生まれ鎌倉在住。新卒で大手国内証券会社へ入社。計算が苦手ながらも社長賞を連続受賞。上場会社社長や宗教法人などを担当し、入社2年目で約100億円の資産を預かる。その後、欧米型の独立系アドバイザーを目指しインターネット証券会社に転職。ベンチャー企業を経て、2016 年「お金のことをもっと楽しく、ワクワクと考えて、夢を叶えられる女性が増えるように」と独立。現在は、年収1000万円でも貯金も幸せもなかった生活を見直して、将来まで余裕のある資産を無理なくつくり、憧れの海辺へ移住。暦を読み解く暦鑑定士の仕事とともに、同世代の女性を中心に「お金の不安から解放される方法」「未来を明るくするお金」について伝えながら、自由なワークライフスタイルを送っている。オフィシャルサイトはこちら

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