今よく聞くイデコ(iDeCo・個人型確定拠出年金)ですが、一体どのような制度なのでしょうか。始める前に知っておきたい「イデコの仕組み」について、ファイナンシャルプランナーの久富有里加さんがわかりやすく解説します!

【動画でもわかりやすく解説!】

イデコのやさしい歴史

イデコは私的年金制度の一つで、2001年(平成13年)10月1日からスタートした新しい年金制度になります。私的年金の主流になっているのが「確定拠出年金」と呼ばれるものです。勤務先が掛金を支払ってくれる「企業型」と、自分で運用商品を選択し、掛金も自分で支払う「個人型」があります。この個人型確定拠出年金の愛称が「イデコ(iDeCo)」です。

なぜ「イデコ(iDeCo)」かというと、確定拠出年金は英語で“Defined Contribution”といい、この頭文字に個人が自由に選択できるという意味で、「I」を付けて「iDeCo」となったそうです。
 
イデコって、どんな制度?

イデコって、どんな制度?


ちなみに金融業界では、「日本版401k」とも呼ばれるのですが、モデルになったのは1980年にスタートしたアメリカの確定拠出型個人年金制度です。アメリカではこの401kが大ヒット!

例えば、2018年アメリカの雑誌『GLAMOUR』が、ファッション誌であるにもかかわらず、1冊まるごとお金特集を組み、この401kの運用や投資商品の話などを大きく取り上げました。

そして実際に、この401kをきっかけに投資を始めたという若者も多く、日本でも同じ流れを作りたいということでイデコがスタートしました。
 

日本のイデコはこんな制度!

日本のイデコですが、約156万人(※)が加入しており、その数は年々増えています。イデコの仕組みとしては、自分の年金を自分で準備するもの。60歳になるまでイデコにお金を支払い続け(これを「拠出する」といいます)、60歳以降満期になったら受け取ることができます。受け取りは、一括か分割かを選択することができます。※2020年3月時点

日本には、国が運営している「公的年金」と呼ばれるものがあるのですが、少子高齢化などにより公的年金だけでは、老後の生活が賄えない可能性があります。そこで、自分の老後は自分で準備するための「私的年金」と呼ばれるものがあるわけです。イデコなども、この私的年金に含まれます。

公的年金との大きな違いは、イデコは自分で申し込み、始める時期や拠出額(支払い額)、運用商品の中身などを自分で決められるという点です。決めることがたくさんあるので大変ですが、将来お金に困らないためにも、早いうちから自分の未来に投資していきましょう。
 

イデコは誰でも入れる? 加入条件をチェック!

原則20歳以上60歳未満であれば加入でき、毎月最低5000円から拠出することができます。ただし、会社員や公務員で、勤め先の企業型確定拠出年金に加入している方は、その会社の規約でイデコに同時加入できる旨を定めている場合のみとなるため、確認が必要です。

このように現在の制度は少し複雑なため、2022年には制度が改正される予定です。改正後は、誰でも自由にイデコに加入できるようになります。

そしてもう一つ、イデコは満期までに最低10年の拠出が必要になります。そのため例えば、55歳からイデコを始めた場合は、受け取りが65歳以降となるのでご注意ください。
 

まとめ

イデコの仕組みをまとめると、ポイントは3つになります。
 
  1. イデコとは、新しい“自分専用年金”のこと
  2. 毎月一定額を支払い、60歳以降に受け取る仕組み
  3. 加入できるのは、原則20歳~60歳未満の人

老後は先のことだと思いがちですが、早いうちから将来の安心をつくっておくことで、今をもっと楽しむことができます。ぜひイデコについて理解を深め、自分の未来のために一歩踏み出してみてください。次回は「イデコをやるメリット、デメリット」についてお伝えします!

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教えてくれたのは……
ファイナンシャルプランナー/トータルマネーアドバイザー

久富 有里加(ひさとみゆりか)さん
 
久富さん

久富 有里加さん

1986年東京生まれ鎌倉在住。新卒で大手国内証券会社へ入社。計算が苦手ながらも社長賞を連続受賞。上場会社社長や宗教法人などを担当し、入社2年目で約100億円の資産を預かる。その後、欧米型の独立系アドバイザーを目指しインターネット証券会社に転職。ベンチャー企業を経て、2016 年「お金のことをもっと楽しく、ワクワクと考えて、夢を叶えられる女性が増えるように」と独立。現在は、年収1000万円でも貯金も幸せもなかった生活を見直して、将来まで余裕のある資産を無理なくつくり、憧れの海辺へ移住。暦を読み解く暦鑑定士の仕事とともに、同世代の女性を中心に「お金の不安から解放される方法」「未来を明るくするお金」について伝えながら、自由なワークライフスタイルを送っている。オフィシャルサイトはこちら

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