ガムテ。養生テープ

カラーバリエーションが豊富になったガムテープ

クラフトテープや布テープなどのガムテープは配送物の梱包に欠かせないおなじみのアイテムです。梱包作業用のほかにもガムテープは、用途に応じていろいろなものがあります。台風で窓ガラスが割れて飛び散らないように貼る養生テープは話題になりました。そのほかにも、コロナ対策でウイルスの飛沫を防止するビニールシートに適した透明テープ、アメリカ製の超強力ダクトテープ、建築施工現場で床材などを貼る両面テープなどなど……。用途別に活躍するさまざまなガムテープたちを5つの用途に分けて紹介します。

 

段ボールなどの梱包に使う

(1)クラフトテープ
クラフトテープ・ガムテ(紙製粘着テープ)

クラフトテープ。手前から「リンレイテープ50mm×50m」(実勢価格約150円)。文字が描け重ね貼りもできる。左上から、「ダイソークラフトテープ白色(45mm×15m)」、真ん中「ダイソークラフトテープ(45mm×50m)」。100均のクラフトテープは廉価だが長さや幅が短いものもあるので注意。下のビバホームオリジナルPB商品の「クラフトテープ」は国産で税抜き85円と安い ※販売店により価格が異なる場合があります

段ボール色の「クラフト紙」を基材とした幅広の梱包用テープで、表面に樹強を施して強度を高めています。ツルツルとしたコーティングのため、テープの上に重ねて貼ったりマジックで文字が書けないといった不便さがありましたが、最近は「重ね貼り文字書きOK!」の商品が主流になりつつあります。

基本サイズは幅50mm×長さ50mですが、20mm幅程度の細幅のものもあります。色は薄茶色のほかにもカラーバリエーションが増えてきました。セキスイが発売している「カラークラフトシリーズ(No.500WC)」は全10色をラインナップしています。

(2)布テープ
いろいろな布テープ(ガムテープ)

左の3つのカラフルなものと右上のうす茶色布テープは1巻き税抜き100円のダイソー製。右真ん中の白はビバホームオリジナルPB商品(税抜き188円)。右下は老舗ニチバン「布テープ 102N」(実勢価格約450円~)で、この製品は肉厚のある重梱包用の布テープで粘着力が強く、カラーもベーシックな黄土色以外に全12色で展開している ※販売店により価格が異なる場合があります

布を基材としたテープで、手で水平垂直に切ることができます。樹脂製の繊維に粘着剤が塗ってあるので、紙製のクラフトテープより丈夫。クラフト紙に似た薄い茶色のものが流通していましたが、近年は100均やホームセンターなどでカラーバリエーション豊かに展開されています。

幅と長さの基本はクラフトテープと同じ幅50mm×長さ50mですが、75mmや100mmといった広い幅のものもあります。重い荷物には、できるだけ繊維も密で布も厚く粘着力も強いプロ仕様の「重梱包用」を選んでください。

※100均の梱包用クラフトテープや布テープは幅が45mmと狭く、ホームセンターなどで売っているものより長さも短いです(10mや15m巻など)。同じく100均の布テープも光が透けるほど薄く粘着力も梱包用としてはやや弱いものが多いので軽く小さな梱包物に向いています。

 

耐水性が高く配管や建築補修などに使う

(3)ゴリラテープ
ゴリラテープ

テレビCMも話題になった「ゴリラテープ・シルバー」(税抜き実勢価格990~1280円)。他にもクリアテープや両面テープなども各種ラインナップしている。後ろのボトルは筆者が愛用している超強力接着剤「ゴリラグルー クリア」。近年「KURE 5-56」で知られる呉工業が総輸入販売元となりホームセンターなどで入手が容易になった ※販売店により価格が異なる場合があります

アメリカの接着剤メーカー「ゴリラグルー・カンパニー」が発売している超強力粘着テープ。ゴリラテープは商品名ですが、他に類似商品がないので「ゴリラテープ」とか「ゴリラ」という略称で呼ばれています。ダクトテープに分類できますが、一般的なダクトテープよりも桁違いに粘着力が強いので多用途、多目的に使われています。穴があいて雨水が噴出している雨樋を濡れたままふさいだり、水中での接着にも耐える耐水性が高いガムテープです。

そのほか、自動車の樹脂カバーやバイクのシートの破れ補修などによく使われます。ゴムボートやテントが破れた時にも対応できるので、キャンプなどのアウトドア・レジャーに1本持っていくと重宝します。ただし粘着剤が強力でロールからテープを引き出す時にかなり強い力が必要なので、小さな子供には扱えないところはやや難点です。

(4)ダクトテープ
ダクトテープとアルミテープ

左:フカガワ ダクトテープ「インターテープ」アメリカ製(実勢価格528円)・右:LIXILビバ「アルミテープ」日本製(税抜き598円)。日本の建築現場ではダクトテープ=アルミテープであることが多い ※販売店により価格が異なる場合があります

主に配管類(金属製ダクト)の接合や修理に使われるガムテープ。アメリカ製の超強力な布テープが広く流通していていますが、ダクトだけでなく重い荷物の梱包に使われることもあります。日本で「ガムテープ」や「布テープ」とよばれるものは、アメリカでは「ダクトテープ」と呼ばれることが多いです。
ダクトテープ使用例

アルミ製ダクトテープは換気・排気ダクトなどのジョイント部の施工や補修に使われる

日本では基材にアルミニウムを使用した「アルミテープ」がダクト用に使われることが多く、施工現場ではアルミ製テープがよく使われます。また、アルミテープは銀色がキッチンのステンレスシンクなどと馴染むのでリフォームやDIYで台所まわりの補修にも使われます。

 

塗装の養生や台風のガラス割れ防止に使う

(5)養生テープ
養生テープうす緑

奥の濃い緑色がダイヤテックス製の「パイオラン養生テープ(50m×25m)」(実勢価格税込み205円)。手前の薄い緑色はダイソー「仮止めテープ(38mm×10m)」(税抜き100円)。どちらも性能を満たしているが、複数の窓に貼る場合はホームセンターなどでプロ用の養生テープを購入した方が断然お得 ※販売店により価格が異なる場合があります

本来の用途は塗装工事でビニールシートなどを留め塗料で仕上げ面を汚さないための樹脂製の「養生テープ」です。養生シートをこのテープで留めて内装仕上げなどが完成までに汚れないように保護します。養生テープの「しっかり粘着するが、いずれ糊の跡を残さずにきれいに剥がすことができる」という特性を生かして台風時の窓ガラス破損・飛散対策に転用されています。

(6)台風防災テープ
台風対策テープ(養生テープ)

左:寺岡製作所「台風・防災用養生テープ」50mm×25m(税抜き297円)。右:キラックス「台風対策防災用仮止めテープ」48mm×25m(税抜き298円)。他にもダイヤテックス/パイオランやニチバンなどから同等の性能をもつ製品が発売されている ※販売店により価格が異なる場合があります

近年「台風対策」に特化した防災用仮止めテープが複数のメーカーから発売されています。粘着力や剥がしやすさは養生テープと同じ性能。しかし、台風対策テープは透明に近い乳白色なので、クリアガラスに貼った時に目立ちにくく外の様子も見やすい、といった利点があります。

 

透明ビニールシートのパーテーション接着に使う

(7)両面透明テープ
透明両面テープ

3MスリーエムScotch「超強力 透明素材用 両面テープ」(19mm×4m・テープ厚1mm。実勢価格973~1254円)。コロナ禍のいろいろな内装現場で大活躍している。緑色に見えるのは剥離材で接着時に剥がすと透明になる ※販売店により価格が異なる場合があります

新型コロナ感染症対策で物販店のレジ、飲食店の客とスタッフの間、医療機関や行政の窓口などの施設では、透明のビニールシートやアクリル板で仕切るケースが増加しています。このウイルス飛沫防止のシート類の大切な機能の一つが「高い透明性を維持する」こと。せっかく透明度の高い素材で仕切りを作っても接合部が不透明だと意味がありません。

そこで3Mなどから発売されている強力な「透明素材用・両面テープ」が威力を発揮します。3Mのこの両面テープはガラス、アクリル、ビニールシートといった透明の材料でも目立たせることなく簡便に接着できます。
コロナ感染対策。透明両面テープ

飲食店で設えられた感染対策用の透明仕切り。透明アクリルで「コ」の字型のフレームをつくり、その間を0.1mm厚の透明塩ビシートで塞いだ

上の写真は飲食店に作られた新型コロナ感染予防用透明パーテーションです。この造作では透明素材同士を留めるために3Mの透明素材用両面テープが使われています。薄い塩化ビニールシートの上端は長めに、下端は軽く2カ所で留めているので、声の通りもよく仕上がっています。
OPPテープ

「透明OPP荷造り用粘着テープ」キラックス(48m×100m。税抜き138円)。OPPテープは薄いため一般的なガムテープより小さくても長さが100m以上のものもあるためコスパが高い ※販売店により価格が異なる場合があります

定番の透明なガムテープに「OPPテープ」があります。段ボールなどの梱包用としても使われていて、文字情報や絵、バーコードなどがある場合に上から貼っても透明なので問題ありません。OPPテープは大きく厚めの透明シートを連結する時にも役立ち、実際に幅広のものはビニールハウス補修専用のものもあります。

 

クッションフロアなど建築材料の接着に使う

(8)建築内装用強力両面テープ
内装用クッションフロア用強力両面テープ

右の太巻きが建築内装用の「多用途強力両面テープ」(税抜き参考価格828円)。左の文具として一般的な両面テープのニチバン「ナイスタック」と比べると接着面の広さがわかる。上は3Mスコッチ「超強力 木材・ベニア用両面テープ」(税抜き参考価格804円)※販売店により価格が異なる場合があります

内装材、特にクッションフロア等の樹脂床材接着に使われるのが「強力両面テープ」です。コンパネや、現状の床仕上げの上に建築用強力両面テープを貼り、その上にクッションフロアなどの床仕上げ材を載せて貼る簡易な施工方法なので、素人のDIYでもよく使われています。

内装用の強力な両面テープは写真で紹介した3Mの「超強力 木材・ベニア用両面テープ」が代表的。ちょっとした木製の箱などをつくることができます。ほかにも、「金属用」や、外装のモルタル仕上げなどにも対応した「粗面用」など、接着剤いらずで工作しやすい両面テープの新製品が次々に発表されています。

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