嘘がバレやすい?
嘘をついてもバレにくい人もいれば、すぐにバレてしまう人もいます。大人になっても精神が成熟していない子供おばさん(子供おじさん)は、バレやすい残念な嘘をついて、大切な人からの信頼を失いがちです。
嘘をつかないほうがいいのは前提ではありますが、嘘がバレる人とバレない人の違いはなんでしょうか?
嘘がバレやすい人の傾向
そもそも嘘がバレやすいかどうかは、“嘘をつく相手”にもよります。知識の多い人が、少ない人をダマすのは、簡単かもしれません。
また、相手が盲目的に信じていたり、嘘を本当のことだと信じたい気持ちが強かったりする場合は、下手な嘘でもバレにくいもの。例えば、結婚詐欺師にダマされやすい人というのは、結婚できる可能性を失いたくないために、相手におかしな言動があっても、信じようとしてしまいますしね。
でも、そういう相手に対してではなく、冷静に物事を見られる人や疑いやすい人に対しても嘘をつき通すのは、簡単なことではありません。かなりの知恵と精神力が必要となるでしょう。
例えば、嘘がバレやすい人には、下記の傾向があります。
(1)その場限りの嘘をつく
(2)嘘ついたときに顔に出やすい(目を合さない、逆に凝視するなど)
(3)嘘つくときに声が上ずってしまう
(4)嘘をつくときに微動だにしない(緊張している)
(5)嘘について追及されると、「なだめ行動」をする
(6)嘘をついた後、その場から去りたがる
(7)嘘をつくことに罪悪感を抱いている
など。
「(1)その場限りの嘘をつく」のは、単なる“おバカさん”です。口から出まかせを言うことによって、どんどん話の辻褄が合わなくなってきて、嘘だとバレてしまうのです。
(2)~(6)は、普段と様子が違うために、相手に「なにかおかしいぞ?」と察されてしまい、バレやすくなります。嘘そのものよりも、そのときに言動で嘘だと見破られてしまうことが多いのです。
ちなみに(5)の「なだめ行動」というのは、顔や首などを(無意識に)触って、自分を落ち着かせようとする行為です。言葉では嘘を付けても、体までは嘘をつけない人が多いものなのです。
「(7)嘘をつくことに罪悪感を抱いている」というのは、(2)~(6)と関係があります。罪悪感があるからこそ、挙動不審になるわけですしね。だからこそ、これが一番のポイントとなるのです。それについては、「嘘がバレにくい人の傾向」と共に説明します。
嘘がバレにくい人が実行していること
嘘がバレにくい人はどんな人でしょうか。先ほど挙げた(1)~(6)の言動をしない人であるのは、もちろんですが、そんな器用な人はそうはいません。その理由は、多くの人は「(7)嘘をつくことに罪悪感を抱いている」からです。
だからこそ、「嘘がバレにくいタイプの人」はどういう人かというと、嘘をつくことに対する罪悪感をなくせる人が多いのです。それは、「自分の中で嘘をつくことを正当化する」方法もありますが、それだけでなく、「自分のことすらもダマす」方法もあります。これができる人は、自分がついている嘘のほうが真実だと、自己に暗示をかけます。自分もそれが真実だと信じることで、嘘をついている認識をなくしてしまうのです。
「嘘」という表現だと語弊はありますが、“嘘をつくのが上手い職業”を挙げるとすれば、「俳優さん(女優さん)」です。演技派の人は、演じることでその人物になり切りますしね。そういう俳優さんは、「役を演じる」という認識ではなく、「役を生きる」という感覚でいます。つまり「その人のふりをする」のではなく、「その人そのものになる」のです。
例えば、日本の代表的なある大女優の方は、舞台で「顔がただれちゃった」というセリフを言っていたら、実際に顔に湿疹がバァーと出てきてしまったそうです。別に化粧品を変えたわけでもないのに、です。本気でその役の思いになる場合は、自分のことまでもダマしてしまうことがあるのです。だからこそ彼女の芝居は、人の心を深く惹きつけるのでしょう。
バレても喜ばれる嘘もある
もちろん嘘にも色々な種類があります。保身のためのズルイ嘘もあれば、相手のためにつく優しい嘘もあります。例えば、大切な人が太ってしまったことを気にしていたら、たとえ自分もそうだと思っていたとしても、「そう? 全然、気にならないよ」と言ってあげるのは、思いやりです。
逆に、嘘をつかれる側になったときでも、例えば自分の作った料理があまり美味しくなかったときに、相手が「美味しい」と言って残さず食べてくれたら、そのついてくれた嘘に愛情を感じるものですしね。
つまり、どうせ嘘をつくなら、“バレても喜ばれる嘘”をついたほうが、お互いに幸せでいられるのです。
だから、嘘が上手になる必要はありません。むしろなってはいけません。もし嘘をつくのであれば、愛情のこもった優しい嘘をつける人でありたいものですね。