不当な販売金額表示
携帯電話の割賦販売が始まったときに、数万円もする機種が「0円」と表示されていました。正しくは「頭金0円」なのですが、安く見せようと「頭金」の文字をはずしていたのです。現在では、ほとんどの店で「頭金」の文字が記載されていますが、中には未だに記載されいない広告や表示もあり、記載されていたとしても0円が目立つように大きく記載され、「頭金」の文字は小さく書いてあるケースがほとんどです。
ローン販売で頭金が0円であるという理由だけで、商品の値札に「0円」と大きく表示される携帯電話と同じ事が、他の商品でも起こったら、恐らくお店の値札の多くは「頭金0円」になってしまうことでしょう。車も0円、ブランド品も0円、家電製品も0円……などとなったら、我々消費者は正しい判断ができるのでしょうか? このように不当に消費者の購買意欲を煽る販売方法には、十分注意して下さい。
見づらいパンフレット
各携帯電話会社は、毎月至る所でパンフレットを無料配布しています。このパンフレットですが、一見するとわかりやすく親切に書かれているようですが、売り文句だけが大きく目立つように書かれており、重要事項は最も小さな文字で書かれています。私も再三携帯電話会社には要求してきたことですが、本当にユーザーに注意して欲しいと思うのであれば、もっと大きな文字でわかりやすく書くべきではないでしょうか? 目が悪い人やお年寄りなどが読めないほど小さな文字で重要事項を記載するということは、昔から変わりありません。
パンフレットを読むときには、面倒でも小さな文字で書かれたところが大事なところですから読むようにして下さい。特に赤字で書かれている小さな文字は、最も重要な部分である場合がほとんどです。
いかに安くてお得そうなサービスだとしても、契約を考えているならば、必ず小さな文字まで読んでみれば、デメリットも見えてくるはずです。パンフレットやウェブサイトを見る場合は、CMやキャッチフレーズだけで判断しないように気をつけて下さい。
2年縛りの契約
最近では、2年契約の割引サービスや24回分割の購入方法で購入する人がほとんどです。これら自体には悪いところはありませんし、24回分割払いにしたとしても金利がかからないというのは、ユーザーにとって非常にお得であるとも言えます。しかし、それゆえ、2年間は解約できないというデメリットも存在します。
最近よくある問題は、2年間のうちに携帯電話を壊してしまうケースです。もしもの時に補償してくれる有料サービスに入っていればいいと思いきや、入っていてもそれなりの出費が必要なケースや、同一機種が手に入らないケースも目立ちます。イザというときにいくらかかるのか、という詳細が明示されていない契約も多く、これではユーザーは何がお得なのかという判断をすることができません。携帯電話会社は保険会社と提携して、補償内容を明記した保険商品にして欲しいものです。
電話機の外側が新品同様になる「外装交換」についても、携帯電話会社の思惑が見え隠れします。ドコモやauは約3,000円~5,000円で外装交換ができるのにも関わらず、同じメーカーから端末供給を受けているソフトバンクは約15,000円もするのです。これだけならまだしも、ソフトバンクの場合は、月約500円する補償サービスに入っている場合に限り、約3,000円で外装交換をしているのです。補償サービスに加入させたいがために、高額な料金設定をしているように感じるのは筆者だけでしょうか。