結局いつも「残念な展開」に陥ってない?
純粋さがあるのは、悪いことではありません。でも、ピュアでい続けるためには、ある意味、能力が必要だとも言えます。大人になっても精神が成熟していない子供おばさん(子供おじさん)は、その能力を持たずに純粋でい続けようとするので、イタイ経験をしてしまうことがあります。
ピュアな人が陥りがちな失敗にはどんなものがあるのでしょうか? また、それを回避するためには、どうしたらいいのでしょうか?
失敗1:人を信じ過ぎる
ピュアな人は、性善説を信じ、相手の善意に期待してしまうところがあります。例えば、「お金を返す」という約束を信じて、連帯保証人になってしまったり、話せばわかるはずだと思って、腹を割って話したら、自分の秘密を他の人にバラされてしまったり……。
人を信じる人ほど、人間をよく知る必要があります。世の中には色々な人がいます。人を傷つけても罪悪感を抱かないサイコパスのような人もいれば、深い劣等感を抱き、自分に優しくしてくれる人に対しても嫉妬する人もいます。そういう人は、平然と裏切る行為をしたり、あなたを傷つけたりすることもあるでしょう。
だから、もし相手を信じたいのであれば、まずは相手をよく理解することが大切です。逆に、よく知りもしないのに信じてしまう場合は、ピュアな人というよりは、「人を見る目がない人」に過ぎないのです。
また、相手がいい人であっても、欲望に弱いと“魔がさす”こともあります。だから、相手を信じる前に、もし裏切られたら、どんなリスクがあるのかも理解して行動したほうがいいこともあります。最悪なケースだと、自分の身が危険にさらされたり、財産を失ったりすることもあるでしょう。
もし、色々なことを想定しないで、ただただ信じる場合は、ピュアな人というよりは、「想定力がない人」だと言えるのです。
失敗2:情報を鵜呑みにする
世の中には、さまざまな情報が溢れています。テレビや新聞などで流れる情報だけではなく、SNSでは表には出ないような情報が流れることもあります。ピュアな人は、フェイク情報を信じきってしまい、それに伴う行動をしたり、その情報を本当のことのように人に話したりしがちです。
情報を流すのは“人”です。ここでも色々な人がいます。正しい情報を流したい人だけでなく、色々な目的を持った人が、嘘の情報を流すこともあります。また「信ぴょう性のある媒体に書かれているから」「あの有名な人が言っているから」なんて信じてしまっても、人は誰もがミスをすることもあるので、それが真実ではないこともあります。
例えば、健康法1つにしても、昔は体にいいと言われたものが、今では体に悪いものだと判明しているケースもあるのです。だからこそ、情報を鵜呑みにする前に、自分でも調べてみたり、考えたりすることが大切なのです。
もちろん自分では調べられないこともあるでしょう。その場合は、信じ切るわけでも、フェイクだと決めつけるわけでもなく、白黒つけずにグレーの状態にしておくことも大切です。その場合は、信じた場合と信じない場合のリスクも考えておくといいでしょう。
結局、情報を鵜呑みにしてしまうのは、単にピュアな人というよりは、「情報を精査できない人」だとも言えるのです。
ピュアでいるためにも能力が必要
冒頭で「純粋でい続けるためには、ある意味、能力が必要だ」と言いました。ピュアでいるためにも、「人を見る目」「想定力」「情報を精査する力」などを磨くことは重要なのです。なかには「傷つきたくないから、人を信じたくない」と思う人もいるでしょう。それもある意味、生きるための戦略ではありますが、“弱虫の戦略”だとも言えます。
例えるなら、「外に出たら、なにかトラブルに巻き込まれるかもしれないから、家に閉じ籠っている」ようなものですしね。外に出かけるからこそ、面白いことや楽しいことにも出会えるのです。なにも悪いことばかりではありません。
それと同じようにピュアな気持ちを持つからこそ、人を心から信じられたり、情報を面白がれたりして、人生を楽しめることもあります。ピュアな人が発する言葉だからこそ、相手に真心が伝わり、心を掴めることだってあります。
だから、汚れた心を持つことは得策ではないし、それでは幸せにもなれません。さまざまなリスクを回避できる能力を持った上で、純粋さを維持し続けることが大切なのです。世知辛い世の中ではありますが、ピュアなハートを持っていたいものですね。