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2020年はオンラインで楽しめる海外コンテンツ、海外旅行が充実
 

2020年は、海外旅行「2.0」の時代?

年に3回は海外に出かける筆者は、なかなか海外に行けず、ウズウズする毎日を送っています。去年の年末に航空券を購入した、この秋のニューヨーク旅行もどうするか悩み中です。

しかしながら、悪いことばかりではありません。ニューヨークのメトロポリタン歌劇場では過去のオペラ公演が無料で配信されたり、各会場や団体でミュージカルやコンサートなども定期的に開催されています(2020年5月現在)。なかにはボリショイバレエ団やシルク・ド・ソレイユの公演、あの有名なミュージカル「キャッツ」も期間限定で無料配信されたり、観劇好きにとってはうれしいですよね。

この状況を逆手に考えれば、2020年は海外とぐっと距離が近づく、海外旅行や海外交流の「2.0」時代の幕開けと言っても過言ではありません。
 

自宅で、海外の街をリアルに歩く

私がまずオススメしたいのが、NHKの「世界ふれあい街歩き」という番組です。2005年から始まったこの番組は、世界各国の都市を紹介していく、いわゆる旅番組です。「旅番組なんて、どれも同じでしょ?」と思われるかもしれませんが、35ヵ国・70都市以上を訪れたことがある筆者も虜になったほど、今までの旅番組とはまったく違うんです。

この番組のコンセプトは、視聴者に「自分で街を歩いている感覚を味わってもらう」こと。ブレの少ない滑らかな映像で、いわゆる観光名所ではなく、何気ない現地の人たちの生活が垣間見れるような路地やお店、市場を巡りながら、そこで出会った現地の人たちと会話していきます。

音声も、ナレーターが現地の人と会話しているように編集されているため、自宅にいながら、その場を巡っているような疑似体験、まさに海外の街を歩いている感覚がリアルに味わえます。
 

プラハ歴史散歩など旅先の体験を

次にオススメするのが、「Airbnb(エアビーアンドビー)」。「Airbnb」と言えば、民泊のイメージが強いですが、旅行先での体験も提供しています。そして今は、「オンライン体験」が充実。

たとえば、インド人に教わるスパイス講座、ポルトガルのワイン専門家などの料理講座もあれば、プラハ疫病の歴史散歩、チェロ瞑想やスケッチ講座、なんとオリンピック選手から学べる講座まで。世界各国から配信されるさまざまなオンライン講座があります。

ただし、英語が苦手な方には少しハードルが高いですよね。「Airbnb」では4月末より日本語版がスタートし、日本語での講座も探せます。また日本国内での体験に特化した「TABICA」もあり、日本全国で開催されている旅をテーマにしたオンライン飲み会やオンラインBar、オンライン料理教室などに参加できます。
 

自宅で宿泊体験! ユニークな疑似体験も

またユニークな「宿泊体験」もあります。和歌山県那智勝浦にあるゲストハウス「WhyKumano Hostel&Café Bar」では、4月から「オンライン宿泊」を開始。ウェブ会議システムを使って、スタッフによる施設案内や観光スポット紹介、参加者との交流など、旅先での出会いを疑似体験するサービスです。

参加者は20時にチェックインすると、ゲストハウスの扉を開けて館内に入り、設備の紹介から始まります。その後参加者同士の交流として22時までオンライン飲み会を開催するのですが、ここで終わりではなく、おもしろいのは翌朝。チェックアウトの時間に送られてくる5分程度の動画は、スタッフがコーヒーを淹れてくれるところから始まり、那智勝浦を散策している様子や世界遺産の熊野古道を歩いているイメージ映像が流れます。

美しい映像を見ているうちに、旅を体験しながらも、いつかここを旅してみたいという感覚にもなるんです。
 

セリーナ・ウィリアムズからテニスを教わる

旅行ではないのですが、海外を身近に感じられる「MASTER CLASS」もオススメです。

「MASTER CLASS」とは、世界トップクラスの講師陣から、オンラインで講義を受けられるというもので、その講師陣というのがとにかく豪華! たとえば、一流テニスプレイヤーのセリーナ・ウィリアムズや女優のナタリー・ポートマン、ジョディー・フォスターなど、80人以上の講座が用意されています。

私の一番のオススメは、映画『プラダを着た悪魔』に登場する鬼編集長のモデルとなったと言われるアナ・ウィンターの講座。アメリカ版『ヴォーグ』の編集長を30年以上務める彼女の、ファッションに対する想いやビジネス感覚を学べる貴重な体験は、海外旅行に気軽に行ける状況になっても決してできませんから。
 
いかがでしたか。ここでは取り上げていませんが、「VR(仮想現実)」も今後さらに身近になっていくかと思いますが、まだまだ機材を購入するというハードルがあります。そういう意味では、ここで紹介したように、自宅にいながら「オンラインで、リアルな疑似体験」というのが、この2020年のトレンドになりそうですね。ぜひ一度、体験してみてください。
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※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。