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年収とは? 手取りや所得との違いとは?

年収、所得、手取りの違いについて、皆さんは正しく理解しているでしょうか。今回はそれぞれの言葉の違いを解説し、会社員における年収別の手取り月額を計算してみました。

川手 康義

川手 康義

サラリーマン家庭を守るお金術 ガイド

ファイナンシャルプランナー(CFP®)

元製薬企業MR(医薬情報担当者)のCFP・1級FP技能士。日本ファイナンシャルプランナーズ協会に所属しており、協会会員向けの研修会や一般の方へのセミナーの企画・運営に携わっている。

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<目次>
年収、所得、手取りの違いについて、皆さんは正しく理解しているでしょうか。今回はそれぞれの言葉の違いを解説し、会社員における年収別の手取り月額を計算してみました。

年収とは給与・ボーナスの年間の総支給額

会社員にとっての年収とは、税金や社会保険料が引かれる前の給与やボーナスを合わせた年間の総支給額のことを指します(*)。

また、単に年収ではなく、税込年収や額面年収と呼ぶこともあります。

*給与以外の収入がある方は、その額も加えた額になります。

・年収とは、給与やボーナスの年間総支給額(税金や社会保険料を引く前の金額)
年収,賞与,ボーナス,総支給額

年収とは給与やボーナスの年間総支給額のことです

手取りとは?

手取りとは、皆さんの手元に実際に入ってくる金額のことです。具体的には給与やボーナスから税金や保険料などが引かれたのち銀行口座に振り込まれる金額のことで、実際に皆さんが使えるお金とも言えます。

人によっては、旅行積立金や親睦会費、組合費などが引かれた金額になっていることもあります。

・手取りとは、給与やボーナスから税金や社会保険料を引いた金額

所得とは? 年収とは何が違う?

所得とは、年間収入から1年間の必要経費を引いた金額のことを指します。自営業者であれば必要経費のイメージが湧くと思いますが、会社員ではどうなのでしょうか。

会社員の場合は、業務に必要なスーツ、カバン、シューズなどを必要経費として引くことができない代わりに「給与所得控除」を年間収入から引くことができます。

なお「給与所得控除」の額は年収によって決められています(下図参照)。

・所得とは、年収から経費(会社員は給与所得控除)を引いた金額
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会社員に経費の代わりに給与所得控除が認められています


公的な支給を受ける際に「年収」や「所得」が支給基準とされていることも多いので、言葉の違いはしっかり覚えておきましょう。

《参考》国税庁 給与所得控除

年収別の月の手取り額はいくら?

それでは、給与収入のみの会社員において、年収別の月の手取り額はいくらになるのでしょうか。40歳未歳の会社員(独身、福岡の一般企業勤務、協会けんぽに加入)をモデルケースとして、年収別の月の手取り額を計算してみました。
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単身給与所得者の年収別月手取り額


年収は同じでもボーナスの有無で月の給与が変わるので、ボーナスなし、2カ月分、4カ月分、それぞれについて、手取り月額を計算してみました。手取り月額にボーナス月数をかければボーナスの手取り額となりますが、ボーナスからは住民税が引かれないため、実際のボーナス手取り額はそれよりも多くなります。

また扶養家族がいる、生命保険に加入しているなど他にも控除がある場合は、この表よりも手取り月額は増えると考えてください。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は年収、所得、手取りついて解説してきましたが、特に収入(年収)と所得の違いを理解されておられない方が多いです。

給与収入しかない会社員であれば「年収」が多ければ「所得」「手取り」も多いといえます。しかしながら自営業においては、仮に「年収」が1000万円といえば聞こえはよいですが、実際は経費や控除などで「所得」や「手取り」が0円の場合もあるわけです。

前述したように年収や所得は、各種公的支給を受ける際の基準になることも多いので、言葉の意味を正しく理解しておくことが必要です。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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