今の通話料は高いの?
通話料の高い安いは、通話料単価を比較すれば良いと思われがちですが、実際の支払金額を考えるとそうシンプルにはいきません。
例えば、auのシンプルコースで登場した新しい料金プラン「シンプルプランL」は通話料が10.5円/60秒とかなり安めの設定ですが、無料通話分が全くありません。フルサポートコースの料金プラン(従来の料金プラン)だと無料通話分がついているものが多く、通話時間によっては、シンプルプランLよりも従来の料金プランの方が安くなるケースもあるのです。
例えば、月に2000分通話すると、シンプルプランLだと23,625円、プランLL(誰でも割適用)だと26,775円となりシンプルプランLが安くなります。しかし、月に1000分通話すると、シンプルプランLだと13,125円、プランLL(誰でも割適用)だと11,025円となり、プランLLの方が安くなってしまうのです。
シンプルプランLの損得勘定については、別の記事で詳しく説明したいと思いますが、ポイントは通話料単価だけではなく無料通話分も加味して支払額で比較すべきだという点です。
以前に比べると携帯電話の通話料は、固定電話と比べると高いものの、安くなってきています。ソフトバンクのホワイトプランのように無料で通話できる料金プランも出てきました。今後、通話料の更なる値下げが期待できそうです。
電話をしたら留守電がでた。課金されるの?
誰かに電話をしたときに、相手が出ず、「留守番電話に接続します」というガイダンスが聞こえることがあります。この後のガイダンスを聞いている時間とメッセージを録音している時間は、通話料が発生します。しかし、最初の「留守番電話に接続します」のメッセージが流れている間に通話を終了すると通話料はかかりません。
メッセージを残す場合、ガイダンスの途中で「#」を押すと、ガイダンスを飛ばして録音できる場合があります。ガイダンスを聞く間の通話料を節約できる小技です。
ただし、以上は留守番電話サービスに繋がったときに有効な節約術です。電話機の伝言メモ機能を使っている場合は、相手が出た瞬間から通話料が課金されてしまいます。
通話料が安い方からかけるのが鉄則
家族など同一世帯間で電話をかける場合、通話料も家族割引され安くなったりしますが、もっと安くすることができる場合があります。それは、通話料が安い方から発信することです。
例えば、妻はあまり通話をしないので、基本料金が安く通話料が高い料金プランに、夫は通話が比較的多いので、基本料金が高く通話料が安い料金プランに入っていたとします。この場合、妻が夫に電話をするときには「ワン切り」(ワンコールして切ること)します。夫の携帯電話には妻から電話があったことが着信履歴でわかりますので、妻に折り返し電話をします。こうすることで、通話料が安い方から発信するので、通話料が節約できます。
番号指定割引には注意しよう
あらかじめ登録した電話番号への通話が安くなる番号指定割引があります。au「指定割」、NTTドコモ「ゆうゆうコール」などです。月額300円前後の定額料がかかるため、通話をほとんどしない人にはメリットがないどころかデメリットになる場合があります。加入したら、数ヶ月は請求書でトクをしているかどうかチェックをするようにしましょう。このサービスに入って定額料以上に割引されていないのであれば損をしています。すぐに解約するようにしましょう。
携帯電話を購入する時に契約したことを忘れているケースもあります。自分は大丈夫、という人も一度請求書を確認してみてください。