ユニバーサルサービスとは
まずは「ユニバーサルサービス」という言葉から理解しなければいけません。これは、電気通信事業法により「あまねく日本全国で提供が確保されるべき」と規定されているサービスのことを指します。具体的には、110番・119番等の緊急通報、公衆電話、離島等のサービスを提供することです。
本来、離島や山岳部などはコストが高くなるはずですが、この法律により、基本料金が全国的に統一されているのです。
なぜ今頃ユーザー負担に?
今までは、これらの費用は、NTT東日本とNTT西日本が負担していました。しかし、携帯電話やIP電話の普及、通話料金の競争激化により、NTT東西だけでは、ユニバーサルサービスを維持することができなくなるため、主な電話会社が費用の一部を負担することになったのです。
負担金額は、電話番号に応じて各電話会社が負担するものですが、ユーザーの利益になる性質のものなので、各社がユーザーに負担を求めることになったわけです。
料金はいくら?
ユニバーサルサービス料は、平成19年1月~6月は、1電話番号あたり月7円(税込7.35円)となっています。この金額は半年毎に(社)電気通信事業者協会によって見直されます。
7月からも同額ならば、年間88.2円ほどの負担で済むため、たいした金額ではありません。
無駄な電話は解約しよう
ただ、これは1電話番号あたりに科されるものなので、携帯電話、IP電話などそれぞれ科されます。ヤフーBBのように、ADSLとIP電話が抱き合わせになっている場合で、IP電話を利用していない人なども時々いるようです。今後もIP電話を利用しないのであれば、IP電話を解約したほうが無駄がないと思います。
NTT東西の費用を補填するものですが、NTT東西にもユニバーサルサービス料の負担が求められています。よって、NTT東西の加入電話の電話番号についても、ユーザーがユニバーサル料を負担しなければいけません。
筆者は、固定電話、携帯電話、IP電話等を合わせると全部で10個ほどの電話番号を持っています。そうなると年間にして約900円の負担増ということになり、意外にバカにできません。不要な電話番号はぜひ解約しましょう。
■参考サイト
・ ユニバーサルサービスへの取り組み (NTT東日本)
・ ユニバーサルサービスについて (NTT東日本)
・ ユニバーサルサービスの詳細 ((社)電気通信事業者協会)