節約/通信費の節約

【固定電話】電話加入権は購入すべき?

NTTの固定電話を引くためには、電話加入権を購入するタイプと購入しないタイプがあります。購入しないタイプの方が基本料金が割高ですが、電話加入権は購入すべきなのでしょうか?

執筆者:大串 明弘

ADSLを引くための必須条件である、固定電話回線。NTTの固定電話を引くためには、電話加入権を購入する従来のタイプ(加入電話)と、電話加入権の購入が不要なタイプ(加入電話ライト)があります。(詳細は『電話加入権不要で固定電話をひく方法』参照)

加入権不要な加入電話ライトは基本料金が割高になっています。電話加入権が安くなった今、購入すべきなのでしょうか?

加入権はNTTで買うと37,800円

加入権を買うならば中古品がオススメ。

少し前まで、電話加入権(施設設置負担金)はNTTで75,600円(税別72,000円)で売られていました。2005年3月1日から電話加入権は値下げされ37,800円(税別36,000円)になったため、NTTで電話加入権を買うと37,800円かかります。

巷では3000円前後で売られている

電話加入権は、要らなくなった場合NTTで引き取ってくれません。解約してしまうと、電話加入権も消滅してしまい全くの無駄になってしまうため、通常は「休止」扱いにしておきます。巷で売られている格安電話加入権は、言ってみれば中古品で、以前誰かが使っていて休止したものがほとんどです。

電話加入権の値下げに伴い、中古の市場価格も下落の一方を辿り、現在は安いところでは3,000円前後で購入できるようです。

加入権がないと月262.5円高い

電話加入権が要らない「加入電話ライト」という商品がNTT東西にあります。これは、電話を新設するときにも電話加入権が要らない代わりに、毎月の基本料金が割高になっています。

電話加入権値下げ前はこの格差が672円あったのですが、値下げ後は格差も是正され262.5円(税別250円)になりました。

以前から加入電話ライトを利用していた人の中には、基本料金の高さが気になっていた人もいると思いますが、値下げにより格差が約4割に縮まり、あまり気にならなくなってきました。

加入権は後から付けられる

現在、加入電話ライトを利用している人でも、電話加入権を入手して、その回線で利用することができます。その場合、加入電話になり、基本料金が262.5円安くなるわけです。

もしも、ご家族などで休止中の加入権を持っている人がいて、近い将来利用する予定がないのであれば、名義変更して使わせてもらうべきでしょう。

休止中の権利がない人は、電話加入権を購入することになりますが、果たして電話加入権を購入した方がお得なのでしょうか?

購入したほうがお得になる可能性大

電話加入権が3,150円で購入できた(実際の購入金額の他に譲渡手数料が840円かかるケースが多いですのでご注意下さい)として単純に計算すれば、12ヶ月で元が取れる計算です。1年は確実に電話を利用するのであれば電話加入権を購入したほうがお得という計算になります。

約3年後には加入権が0円に!?

ただし、ひとつだけ注意しなければいけない点があります。それは、今から約3年後までには電話加入権が0円になる可能性が大きい点です。NTT東日本の広報に問い合わせても、次回の値下げの時期や金額は未定とのことですが、確実に近い将来、電話加入権は値下げされます。段階的に値下げされる見込みですが、2005年3月1日にいきなり半額に値下げされたこともあり、次回の値下げは0円になる可能性も否定できません。電話加入権が0円になれば、加入電話ライトと加入電話の基本料金も同一となるはずです。

電話加入権を3,150円で購入できたとしても、万が一、1年以内に電話加入権が0円になれば結果的に損をしてしまいます。また、1年以内にさらに値下げされ、格差が小さくなれば、元が取れる期間も長くなってしまいます。

電話加入権の購入を考えている場合は、その点を十分ご留意下さい。

今では、ADSLと同時加入で電話加入権プレゼントという商品を販売している会社も多くあります。当たり前ですが、電話加入権がタダで入手できるならば、加入電話ライトではなく、加入電話にすべきでしょう。


■参考サイト
 ・ 『電話加入権不要で固定電話をひく方法』 【ガイド記事】
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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