ルーターを使えば簡単に複数のパソコンをインターネットに接続できる。 |
たまにこんなリクエストを頂くことがあります。よくよく話を聞いてみると、パソコン1台につき、インターネット回線が1本必要だと思っていたようです。1本のインターネット回線を複数のパソコンで利用できたら、通信費が大きく節約できますよね。では、どうしたらいいのでしょうか?
回線は共有できる
WindowsやMac OSの場合、ハブという安い機器を使うだけで、インターネット回線を共有する方法があります。(→All About「LAN」『XPでインターネット共有(前編)』)
この方法は安上がりではあるのですが、設定が若干面倒で、トラブルも多いようなので、初心者にはあまりお勧めできません。
初心者でもサクッとできる方法はないのでしょうか?
ルーターを使おう
複数のパソコンでインターネット回線を共有する場合、もっとも簡単で確実なのは「ルーター」という機器を利用する方法です。
市販されているルーターは、ADSLや光接続などのブロードバンドに対応しているもの(ブロードバンドルーター)が多いため、接続や設定も簡単です。
設置も簡単で、基本的にはモデムとパソコンの間にルーターを入れるだけ。ケーブルで接続できない環境の場合は、無線でルーターとパソコンを接続するというすぐれもの(無線ルーター)もあります。
↑通常、ADSLモデムとパソコンがLANケーブルで接続されている。 |
↑モデムにルーターをつなぎ、ルーターから複数のパソコンにLANケーブルで接続すればOK。無線をりようする場合はケーブル接続は不要。 |
ルーターを使えば、LAN(Local Area Network)ができあがり、1本のインターネット回線を複数のパソコンで利用できるのはもちろんのこと、パソコン同士でデータのやりとりができるようになります。たとえば、こっちのパソコンはハードディスクの容量が少ないから別のパソコンに保存しよう、などという芸当がいとも簡単にできるようになるのです。
最近のルーターは、メッセンジャーやネットゲームなども、それぞれのパソコンで利用できるようになってきたので、ルーターを導入することによるデメリットはほとんど無いと言えるでしょう。
逆にルーターを導入することで、パソコンへの侵入が防げることもあり、セキュリティー面でのメリットもあります。