次世代の固定電話「ひかり電話」
光ファイバーを使ったNTT東日本の「ひかり電話」が登場してからもうすぐ2年になろうとしています。その間、多少のトラブルはあったものの、最近ではトラブルも出きった様子で安定してきた感があります。
アクセスライン(ユーザー宅~NTT収容局)に光ファイバーを使用するため、NTTの「Bフレッツ」を利用することが絶対条件となるため、インターネットを利用しない家庭では、ひかり電話にすることの料金的なメリットは一般的にはないでしょう。
ただ、ADSLなどでインターネットを利用していたり、すでにBフレッツを利用しているのならば、固定電話からひかり電話に移行すれば、基本料金を大幅に節約することができるのです。
基本料金がたったの525円!
ひかり電話の基本料金は525円。NTTの加入電話(アナログ固定電話)の基本料金が1,785円(*1)ですから、月に1,270円も安くなるわけです。年間にして15,240円もお得になる計算です。
INS64(ISDN回線)を利用しているのならば基本料金は住宅用で2,919円ですが、ひかり電話なら2回線使えるオプションをつけても月額料金は945円です。月に1,974円、年間にして23,688円もお得になる計算です。
またひかり電話は事務用・住宅用の区別がありませんから、事務用として割高の基本料金を払ってきた場合はもっとお得になります。
最近では、固定電話を止めて携帯電話だけで生活している人も多くいるようですが、一部の信用調査などでは「固定電話の有無」も考慮されたりしますし、携帯電話で長電話をすると通話料がかなり高くついてしまいます。まだまだ固定電話を完全に手放せる環境ではないのかもしれません。
*1…NTT東日本エリアで住宅用・3級局の場合の加入電話の回線使用料(基本料金)
電話番号は変わらない
ひかり電話は、光ファイバーを使ったIP電話ではありますが、今まで固定電話で使っていた電話番号をそのまま移行できます(*2)ので、電話番号が変わることはまずありません。
もちろん、110番や119番などの緊急通話もできます。
*2…東日本エリアでは全エリアで番号移行が可能。西日本は一部のエリアで番号が移行できず電話番号が変わってしまう場合があります。
使い勝手は固定電話とほぼ同じ
電話機も今までのものが利用できます。ひかり電話を利用するための機器を設置すれば、利用方法は何もかわりません。
お年寄りや子供でも、何の問題もなく利用できるため安心です。
強いて言えば、マイラインが関係無くなること(他社の電話サービスは利用できなくなります)、停電時に利用できなくなってしまうこと、一部の電話番号に発信できなくなることなどが相違点です。
ひかり電話は、固定電話と比べて通話料もお得になっています。長距離に長電話をしている人などはかなり通話料も節約できるのではないでしょうか?
固定電話の加入権に多少なりとも値段が付くうちに、ひかり電話にして加入権を売っててしまうのも賢い選択かもしれませんね。
□お詫び | |
2006年06月28日に公開した記事の基本料金の金額に誤りがありました。お詫びして訂正致します。 |
■参考サイト
・『ひかり電話』って何? ≪1≫ 【ガイド記事】
・『ひかり電話』って何? ≪2≫ 【ガイド記事】
・ひかり電話 (NTT東日本)
・ひかり電話 (NTT西日本)