人を信じられない?
相手を信じられないと、大切な人間関係を壊してしまうこともあるものです。精神的に成熟しないまま大人になってしまった子供おばさん(子供おじさん)は、常に人に対して疑心暗鬼な態度をとってしまい、相手に嫌われてしまいます。そういった人は、どうしたらいいでしょうか?
人を信じるためには、“自分”を信じることも大切
人を信じることができない人は、“人を信じることを恐れている人”とも言えます。裏切られることを怖がっているのです。
もちろん、むやみやたらに人を信じるものではありません。世の中には、色々な人がいますしね。だから信じる前に、相手のいいところも悪いところも注意深く観察することが大切です。でも、自分が「この人は信じるに値する人だ」と思うことができたときは、信じてみてはいかがでしょうか?
ただそのときは、ただ相手を信じようと思うだけでは、信じることはできません。“自分”のことも信じることが大切なのです。
つまり、「何があっても、自分には乗り越えられる力がある」と信じられるようになることが大切なのです。逆に、それができないのに人を信じてしまったら、裏切られたときには最悪な状況になることもあるでしょうしね。
つまり、「人を信じる」という行為は、自分に「心の強さ」や「困難を乗り越えるだけの能力」がないと難しいものでもあります。だから、それらをきちんと持てるように「自分が変わる」必要があるのです。
どうして人は裏切るのか
そもそも人はどうして裏切るのでしょうか? 実は、相手に悪意があって裏切るケースというのは、意外と少ないものです。それはどういうことかというと、大概の人は、自分の「心の弱さ」や「能力のなさ」によって、“結果的”に人を裏切ってしまうことが多いということです。
例えば、ある人は、仕事で失敗をしてしまい、自分でそれを修復する能力がないものの、自分がクビにされては困るために、保身で部下のせいにして逃げてしまうこともあるでしょう。その場合、その人は、部下に何か恨みがあるわけではないことが多いのです。
それと同じように、浮気をする人は、パートナーを悲しませたいからやるパターンは意外と少なく、欲望に負けてしまうが故に他の人と関係を持ってしまうことが多いのです。
多くの人が、「自分は悪人でいたい」なんて思いません。でも、自分の“心の弱さ”から裏切ってしまうことも少なくないのです。だから、多くの人が、程度の差こそあれ、“裏切る可能性がゼロではない人”だとも言えるのです。
そんな“裏切る可能性がゼロではない人”と付き合うには?
では、そんな“裏切る可能性がゼロではない人”と付き合うには、どうしたらいいでしょうか? 相手が裏切らないように、相手をコントロールすることはできるでしょうか? それは無理です。自分以外の人を変えることなどできないですしね。ましてや、「心の強さを持つ」なんてことは、本人の強い意志がない限り、難しいものです。
だからこそ、先ほども言ったように、人を信じるときには、まずは、相手が信じるに値する人かどうかは、きちんと観察する必要があります。その上で、仮に自分の見る目がなくて裏切られてしまったとしても、自分がそれを乗り切ることができるだけの心の強さと能力を身につけることは大切です。
逆を言えば、思考停止状態で、相手を信じて依存してしまうのは、危ないので止めた方がいいですし、“裏切られたら身の破滅になるようなこと”は、むやみに信じない方がいいでしょう。
でも、“信じるべき相手”のことすら信じられない場合は、「自分には人を見る目もなければ、裏切られたときに乗り越えるだけの心の強さと能力がない」と言っているようなものです。それは、相手のせいではなく、自分の未熟さ故のことでもあるのです。
人を信じることで、生きやすくなる!
なかには、「リスクがあるなら、私は人を信じないで生きていく!」と思ってしまう人もいるでしょう。でも、そんな人はどんどん生きづらくなるものです。なぜなら、自分が相手を信じないと、相手も自分のことを信じてくれないものだからです。お互いに不信感を抱きながら共に何かをしようとしても、物事は進まないことが多いですしね。「人を信じる力」というのは、“相手を裏切らせないだけの力”を持つこともあります。つまり、信じることによって、より自分が望む明るい未来を作る可能性を高めるのです。だから、信用すべき人をきちんと信じられるようになることは、幸せになるためには大切なことなんですよね。
人のことも自分のことも信じられるようになって、よりいい人間関係を築ける人になりたいものですね。