株価暴落時に買っておくとお得な株とは
お買い得株を見つけるポイントは3つ!
- ポイント1:借金が少ない会社の株であること
- ポイント2:株価が安いこと
- ポイント3:焦りすぎないこと
ポイント1:借金が少ない会社の株であること
不況で鉄板となるのが借金が少ない会社への投資です。借金が少ない会社は「クオリティが高い」と呼ばれることもあり、不況でも株価が下がりにくい傾向があります(1)。損をするリスクを抑えるためにも、借金の少ない会社(理想的には無借金の会社)へ投資するのがよいでしょう。目安としては、「自己資本比率」が20%を切っている会社は、倒産リスクが高いので避けた方がよいでしょう(2)。
ポイント2:株価が安いこと
「バフェットも愛用!?手軽にできる割安株投資」という記事でも紹介しましたが、不況では割安な株がたくさん出てきます。上手に見分けることができれば、それだけでお買い得価格で株を買えるでしょう。割安株の見分け方としては、「PER」や「PBR」といった指標が低い株を選ぶのが効果的。特に、両方を組み合わせることで割安株選びの精度が上がったというデータもあるので、両方使うのがよいでしょう(3)。
目安としては、「PBRが1倍未満」「PERが10倍未満」の会社あたりが狙い目です。僕の経験的には、ポイント1と組み合わせることで、割安株投資の精度は格段に上がります。だから、必ず組み合わせて使いましょう。
ポイント3:焦りすぎないこと
最後のポイントは、「焦りすぎないこと」です。一部の研究によると、株価は一度下がり始めると際限なく下落を続ける傾向があります(4)。なので、焦って株を買うと、タイミングが早すぎて損をする可能性があります。株を買う時期としては、値下がりが止まってから1~2年したころが、お買い得となるケースが多いようです。今すぐ買う必要はありません。不況のピークから終わりごろが狙い目なので、じっくりと機を窺うのがよいでしょう。
以上3つをおさえることで、不況に乗じて安く株を買うことができます。資産運用を始める絶好のタイミングです。不況に負けず、良い財産を安く買いたいものですね。
【参考文献】
- 論文:Clifford S. Asness, Andrea Frazzini, and Lasse Heje Pedersen, 2019, "Quality Minus Junk", Review of Accounting Studies, 24(1), pp. 34-112
- ディスカッション・ペーパー:桜井久勝,森脇敏雄, "財務比率による倒産リスク評価の有効性", 神戸大学大学院経営学研究科・経営学部
- 論文:Stephen Penman and Francesco Reggiani, 2018, "Fundamentals of Value versus Growth Investing and an Explanation for the Value Trap", Financial Analysts Journal, pp. 103-119
- 論文:Brian Hurst, Yao Hua Ooi, and Lasse Heje Pedersen, 2017, "A Century of Evidence on Trend-Following Investing", The Journal of Portfolio Management, 44(1), pp. 15-29
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