地震などの大災害が発生すると固定・携帯に関わらず現地への電話が繋がりにくくなります。そんなとき役に立つのが災害用伝言ダイヤル「171」。ですが、事前の「準備」を怠ると大変なことに…
■ | 被災地は電話が通じなくなる!? |
地震や台風などで大災害が起こると、被災地に住む家族や友人の安否が大変気になり、つい電話に手が伸びてしまいます。実はこの行為が原因で、被災地への電話は、固定電話・携帯電話ともに通じにくくなると考えておいた方が賢明でしょう。
通話が集中することで電話が繋がりにくくなる状態を「輻輳(ふくそう)」と言いますが、1995年の阪神・淡路大震災では、輻輳が5日間も続いたそうです。(「輻輳」についての詳細はこちら)
輻輳は交換機をパンクさせ停止に至らしめる可能性があります。交換機が停止してしまうと一切の通話ができなくなり、救援活動等にも影響を及ぼしてしまいます。この最悪の事態を防ぐため、現在では、ある一定以上の通話が発生すると、自動的に電話の利用を制限する仕組みになっています。
実際に家族が被災地に居て、電話が通じないと、電話が使えないような状態に陥ってしまったのではないかと心配になり、何度も電話をかけてしまう人が多いと思います。ですが、電話がかからないのは左記に説明した発信規制が原因の事が多く、必ずしも相手が最悪の事態に陥ってしまったわけではありません。
■ | 携帯電話もNG |
固定電話だけでなく、携帯電話も同様に発信規制がかかります。また、被災地の被害が大きいと「停電」が生じることが多く、そのため携帯電話の基地局から電波が出せない状態になり不通になってしまうことも多いようです。
固定電話もダメ、携帯電話もダメとなったらどうすれば良いのでしょう?