大手銀行の色は赤、青、緑
ある調査によると、日本人は平均して銀行口座を3.5口座保有しているそうですが、皆さんがお持ちの通帳やキャッシュカードは、どんな色でしょうか? おそらく、赤、青、緑が多いのではないでしょうか。
赤は情熱や活力を、青は信頼や誠実さを、緑は調和や成長を表す色として、古くからロゴやコーポレートカラーに取り入れられてきました。この3色の中で、最も使われることが多いのは赤。日本航空、トヨタ、ホンダ、キヤノン、資生堂、日清、ユニクロなど、枚挙にいとまがありません。その業界も、航空、自動車、精密機器、化粧品、食品、衣料品などさまざまです。
赤の次に多いのは青。全日空、パナソニック、NTT、アサヒ飲料、サントリー、ローソンなど、業界で1、2位を争う大企業の名前が挙がります。
緑をコーポレートカラーとする企業は赤や青に比べると少なく、花王、ライオン、伊藤園、スターバックスなど……比較的新しい企業も多いかもしれません。
大手銀行のコーポレートカラーを調べてみると、三菱UFJ銀行は赤、みずほ銀行は青、三井住友銀行やゆうちょ銀行は緑というように、うまく色分けされています。街中で銀行の店舗を探すときも、お財布からキャッシュカードを取り出すときも、赤、青、緑が目印になるわけです。
カードにもキャッシュレスの波
その一方で、キャッシュレス決済が急速に広がり、暮らしの中で現金を使う機会は少しずつ減っています。日本におけるクレジットカードや電子マネー、QRコードなどによるキャッシュレス決済の比率は20%程度ですが、政府は2025年までに40%に高める目標を掲げており、銀行もATMの削減に動いています。
毎年春になると、全国の銀行やクレジットカード会社が新社会人に向けたキャンペーンを行いますが、その内容からデビットカードやクレジットカードに力を入れていることが伺えます。
たとえば、三井住友カードは最近30年ぶりにカードをリニューアル。新たな三井住友カードは、カード番号の盗み見をこれまで以上に防ぐことを目的に、クレジットカード番号(16桁の数字)、有効期限、セキュリティコード(3桁の数字)の全てを裏面の左隅に集めました。
さらに、非接触型ICを使ったキャッシュレス決済「VISAタッチ」を搭載し、世界的に主流となっているキャッシュレス決済を導入。安全性と先進性に優れた高機能のスペックを持つカードになったことをアピールしています。
カードに必要なのはステイタス?
今回のリニューアルに伴い、カードのデザインも刷新され話題になりました。カードの色はグリーンのままですが、三井住友カードのシンボル「パルテノン神殿」が消失。これが一部の既存会員から不評を買っているようです。既存カードのシンプルかつ高級感あるデザインが好評だったため、新デザインは高級感がないとの声もあるように、クレジットカードの色やデザインが醸し出す“ステイタス感”を求める人も少なくありません。
先ほども触れたように、春のキャンペーンではフレッシャーズに向けてお得感を打ち出す銀行が多いものですが、銀行やカードとは先の長いお付き合いになります。自分自身のライフステージや、カードに求めるスペックの変化に応じて、銀行やカードを見直すよい機会です。その際に、券面の色やデザインにもあわせて注目することで、より納得感の高いカードを手に入れることができるのではないでしょうか。
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