専業主婦、共働き…令和の不倫事情
ここ数ヶ月、様々な芸能人の不倫報道が続いていますが、もちろん不倫は芸能人だけに限った話ではありません。実際、私の主宰する「恋人・夫婦仲相談所」にも、たくさんの不倫相談が寄せられてきます。今回はそこから見える、イマドキの専業主婦および共働き主婦の、それぞれの不倫事情をご紹介します。
「昼下がりの団地妻」「有閑マダム」など、昭和の専業主婦の浮気のイメージは、「夫が会社に行っている平日の日中に逢瀬を楽しみ、家族が帰宅する前に家に戻る……」という感じではないでしょうか。しかし、令和専業主婦の婚外恋愛はちょっと違います。
夫はIT社長…28歳の専業主婦がハマる「デジタル不倫」
「不倫相手とはビデオチャットで毎日会ってます」という専業主婦の美咲さん(28歳・仮名)。夫はITベンチャーのオーナー社長で、生活費には困らないけれど超多忙。「(夫は)基本的に仕事が好きですし、家に帰ってこないこともあります。パソコンがあればどこでも仕事ができるので、会社に行かずに自分の部屋でずっと働いている日もありますね」
家に居れば、夜中であろうが構うことなく「今、メシつくって」とか「今から出かけるから服を選んで」などと自分の都合で美咲さんに要求。「彼は『俺中心の生活スタイルを維持したいから、君は専業主婦でずっと家に居てほしい』って言ってます。だから私は好き勝手に出かけにくいんです」
そんな美咲さんがはまったのは、デジタル不倫。出会いもオンラインなら、会話をするのもオンライン。エロチックチャットで盛り上がったら、そのままお互いがセルフプレジャーグッズでひとりエッチをする様子を動画で見せあうこともある。
「浮気相手にリアルで会える機会はそんなに多くないですが、不満はないですね。ばれたら面倒だし。このさき5Gになって、さらにVRが発達してきたら、私みたいな会わずにするセックスが、もっと増えるんじゃないでしょうかね」
働き方改革で変化? 共働き主婦の“社外”不倫
「地方出張に女子社員を同伴」「接待と称して部下と会食」など、昭和のオフィス不倫のイメージと言えば、男性上司と女性部下という組み合わせ。しかし、令和のオフィス不倫はちょっと違います。「働き方改革でオフィス不倫も変わりましたよ」というのは共働き主婦のひかるさん(30歳・仮名)。「とにかく残業が減りましたから、残業後にメンバーと飲みに行く機会がなくなりました。長時間労働で一緒に居る時間が長いからこそ芽生えやすかった社内不倫も、働き方改革による残業削減で少なくなった感があります」
社内不倫の代わりに増えてきたのが、社外での不倫。コワーキングスペースのマッチングイベントで新しい出会いを見つけたり、退社後のジムやビジネススクールで、親しくなる人ができるなど、会社以外に不倫相手がいる人が増えてきたのだそう。
「そういう私も、今の不倫相手とは英会話スクールで出会いました。将来はアメリカに行って、有名シンクタンクで働きたいという意識高めのビジネスマンです。『可もなく不可もなく過ごして、一生今の会社で面倒を見てもらいたい』と思ってるうちの夫とは大違い。一緒に居ると刺激をもらえるし、自分もモチベーションが上がるんです」
働き方改革がオフィス不倫にも影響を及ぼしていたとは、びっくりです。
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実際に当事者の話を聞いたり、メールで教えてもらったり、数々の事例を毎日のように見聞きしていると「不倫は違法だったかな?」と、麻痺する感覚に襲われます。これが怖い。
いつの間にか湧き上がる「友達もしている」「みんなしている」「ネットで読むと私だけじゃないじゃん」、だから問題ないという妙な安心感……。
不倫はいけません!
家族も人間関係も破壊させる、不倫の後始末ですべてを失った人も大勢いるということを自覚しましょう。専業主婦も働く主婦も関係なく、婚姻届を提出した日から、配偶者以外の人と性的な行為をしてはいけないのです(エア恋愛のドキドキは別です。それはまたの機会に……)。