■ | ADSL回線事業者って何? |
いよいよ本題です。いろいろなADSL回線事業者がありますが、これらの業者は一体何をしているのでしょうか?
ADSL回線事業者とは、ユーザー宅からNTT収容局までのユーザーの電話回線にADSL信号を載せ(重畳させ)て、ユーザーの電話回線を“ADSL回線”にする会社です。
具体的には、全国にたくさんあるNTT収容局の中に、DSLAMというADSL装置を設置し、ユーザーの電話回線をそこへ接続します。同時に、ユーザー宅にADSLモデムを設置し、ユーザー宅とNTT収容局の間でADSL信号がやりとりできる状態にしてくれます。(ユーザー宅の設置は、ユーザー自身が行う場合が一般的です)
ADSL事業者は、提携しているプロバイダとNTT収容局を繋ぐことで、ユーザー宅とプロバイダを接続するのです。
ADSL事業者をどこにするかというのは、自分の電話回線を「どこの会社にADSL回線にしてもらうのか」ということを意味します。
ADSL事業者によって、ADSLの規格が違ったり、採用しているADSL装置の性能に差があったりするため、速度や安定性などで若干の差が生じることがあります。
■ | 大きく分けて3種類ある |
ADSL回線事業者には大きくわけて3種類あります。
【図3】フレッツ・ADSL |
1つは“ADSL回線のみ”を提供するタイプ。これは、NTT東西のフレッツ・ADSLの場合です(図3)。フレッツ・ADSLの場合、ユーザー宅とNTT収容局の間をADSLにするだけです。そこから先のプロバイダに関しては、ユーザーは別途契約しなければインターネットへは接続できません。フレッツ・ADSLだけ申し込んでも、インターネットは出来ないわけです。ただし、この仕組みのお陰で、ユーザーは自由にプロバイダを選んだり、簡単に乗り換えられるというメリットもあります。