節約/通信費の節約

子供でもわかるシリーズ《電話回線の種類》第6回 ISDN回線の活用法

第5回目ではISDN(デジタル)回線について少し詳しく説明してみました。今回は『ISDN回線』の活用法を説明します。あなたはISDN回線を使った方がいいのでしょうか?

執筆者:大串 明弘

ガイド記事『回線の種類vol5~ISDN回線~』で、デジタル回線(ISDN)について、少し詳しく説明しました。

ちょっと前まで「ISDNを使えばインターネットがサクサク!」なんてCMが頻繁に見られましたが、ADSLはその10倍以上の速度が出ます。ADSLもインターネットをしながら電話ができるわけなので、ISDNのメリットがあまり感じられないのは事実でしょう。

しかし、こんなISDNでも、人によっては便利に活用できるかもしれません。今回はISDN回線の活用法を説明します!

※  お 願 い  ※
この記事は、電話回線やインターネットについてあまり詳しくない初心者・超初心者向けに書いています。概念として理解することを目的としていますので、厳密には正確でない場合があります。予めご了承ください。
なお、この記事を読んでもまだよく理解できない場合は「通信費節約」掲示板へご質問下さい。

■同時に2回線使える

「インターネットをしながら電話ができる」というのは、今やISDNだけでなくADSLでもそうです。ADSLの場合は、
《インターネット+電話》または《インターネット+FAX》という利用法しかありません。ADSLはアナログ回線にADSL信号を乗せているだけなので1回線+インターネットなのです。

しかしISDNは同時に2回線使えるので、《インターネット+電話》《インターネット+FAX》という組み合わせだけでなく《電話+電話》《電話+FAX》《FAX+FAX》ということもできるのです。仕事などで、FAXと電話を同時に使いたいという場合は、ADSLではなくISDNにするか、もう1本別回線を引く必要があるわけです。

■1つの電話番号で2回線欲しい

ISDN回線の2回線は独立して利用できます。とはいえ、ターミナルアダプタに2台の電話機を接続すると、1台の電話で通話中している最中に電話がかかってくると、もう1台の電話機が鳴り、受信することができます。この場合、1つの電話番号を2回線で共有していることになります。お店などで電話番号は1つで良いけれど2回線欲しい、というような時はISDNにぴったりです。独立しているとはいえ、こういう使い方もできるのです。

■別々の電話番号で2回線欲しい

家族の中で別々に電話を引きたいときなども、現在のアナログ回線をISDN回線にしてしまえば、別々にアナログ回線を引くよりも、工事費や基本料金が格安です。通常、アナログ回線を2回線引くと、工事費が最低でも10,000円程かかる上、毎月の基本料金が合計3,500円かかります(家庭用の場合)。ところが、現在のアナログ回線をISDN回線にすると、工事費が2,800円(交換機工事のみの場合)で、毎月の基本料金は2,830円です。番号をもう1つ付けたい場合は月額300円追加なので3,130円になってしまいますが、それでも月額にして370円おトクになります。年間4,440円、5年で22,200円もおトクです。

もう1つ番号が欲しい場合は、「iナンバー」という商品をNTTに申し込みます。そうすれば、1回線は元々の番号、別回線は新しい番号の回線として利用することができます。ちょっと変な話ですが、ISDNならば、追加番号は2つまでとることができるのです。(全部で3つの電話番号が使える。もちろん、同時に使えるのは2つまで。)


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