ADSLの導入工事をして、リンクが確立しない(ADSLサービスが利用できない)場合でも、工事費はしっかり取られてしまうことに理不尽さを感じていた人も多いのではないでしょうか?
ADSLは技術的な問題で、工事をしてみないとわからないという点から、工事費ユーザー負担の原則ができたわけですが、NTT東西は、2002年9月2日以降受付分より、ADSL工事をしてリンクが確立しない場合、工事費を無料にすることになりました。(NTT東日本・報道発表資料)
「より多くのお客様が安心してDSLサービスをお申込みいただけるようになる」(NTT東日本)ことを目的としたものだそうです。「やっとNTTがやる気になってくれたか!」と思いきや、これには大きな落とし穴があったのです!
今回は、この「工事費見直し」の実態と問題点をズバリ指摘します!※1
■ADSLが繋がらないと工事費が無料になる!?
9月2日より「ADSLの導入工事後、リンクが確立しない(ADSLサービスが利用できない)場合に工事費を無料にする」ことになったわけですが、これはNTT東西が提供するフレッツ・ADSLだけでなく、他の事業者のADSLに申し込んだ場合でも適用されます。
無料になるのは「DSLサービス開通に係る工事費等の諸費用」とのこと。一見するとADSL導入に関係する諸費用が全部無料になるかのように思えますが、ここに大きな落とし穴があるのです!
■アナログユーザーは全額無料になる
ADSLはアナログ回線を利用した技術のため、もともとアナログ回線を利用していたユーザーの場合、ADSL工事に伴う費用は全て無料になります。
ADSL工事をしてリンクが確立しなかった場合の費用
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※お客様工事、NTT局内工事のみ、電話共用型の場合
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