初経から寝込むほど生理が重い……10代にもある月経の悩み
10代なのに生理が重い…月経痛・多すぎる経血量の原因・対処法とは
14歳、15歳くらいの比較的ローティーンから月経痛がひどい方は大体皆さん親御さんと受診されますが、起立性調節障害や片頭痛も併発していることが多く、診察室ではそれらの周辺症状も含めてお話を伺います。
「生理が重い」症状と考えられる原因
月経時は多かれ少なかれ、不快な症状を感じるものですが、「生理が重い」という訴えの場合、主に「痛みがひどい」「月経量が多い」状態を指しているようです。これらの症状があり日常生活が「いつ通り」に送れないくらい辛い場合は、婦人科を受診する目安になると思います。■月経痛がひどいケース
- 月経にともなう腹痛・腰痛・頭痛・吐き気などの症状によって日常生活に支障が出ている
- 鎮痛剤が効かない、または効いても2~3時間で効果が切れてしまう など
■月経量が多いケース
- ナプキンが2時間持たない
- 月経のたびに貧血になってしまう
- 健診のたびに貧血を指摘される
- 量が多く、外出ができない など
「生理が重い」場合の治療法……対症療法の他、ピルも効果的
生理が重い場合、対症療法として漢方や痛み止めを使用する場合もありますが、最も効果的なのはピルです。10代で生理の悩みについて、ピルは様々な点で、有効な解決方法になります。また、親子関係や生活習慣の改善も効果的なことが多いです。
婦人科受診で、今後の女性としての悩みも相談できる体制を
まずは内膜症などの早めに治療すべき原因がないか、確認する必要があります。その意味でも、生理が重いと感じる場合は、まずは一度婦人科で超音波検査などを含めた診察を受けましょう。また、ピルや漢方などいろいろな方法で楽に過ごせるようにすることは、今後の「女性としての人生」を考えると非常に重要です。10代で婦人科受診が初めてという方も、親御さんが付き添うなどして、生理に関する悩みを始め、将来的な女性としての悩みも医師に相談しやすい環境を整えておくことは有益かと思います。