業者から何らかの料金請求をされたケースを見ると、ほとんどの場合、ユーザー自ら、何らかの登録や操作をしています。左記の典型的な例は、「無料期間だから」という宣伝文句に釣られて登録してしまったケースです。登録時に個人情報(氏名、住所、勤務先等)を業者に教えてしまったことが最大のミスなのです。
特に、電話が繋がった後に案内ガイダンスに従ってさらに進むと有料番組へ入ってしまうこともあります。これらをしてしまうと、ユーザーに支払い義務が生じる可能性も出てきます。
かけ直した先が知らない相手やテープだったら、どんなにおもしろそうな内容でも即刻切るようにしましょう。『君子危うきに近寄らず』です!
■電話番号があれば住所や名前は調べられる
では、何も登録しなかった場合には請求される可能性はないのでしょうか?実は、こちらの電話番号がわかってしまったら、住所や名前を調べることはさほど難しいことではないのです。
電話番号から住所や名前を調べる方法はいくつかあります。以前問題になった、一部の不良NTT職員による顧客情報の流出がその1つです。今ではかなり顧客情報の管理にはうるさくなりましたがそれでもまだ顧客情報の流出はあると思われます。
他にも、各種名簿を買い集めデータベース化して、住所・氏名を割り出す方法もあるでしょう。
また、これは以外と知られていないのですが、宅急便、役所、警察、NTT等を装って、住所や氏名等を聞き出す業者もいるようです。
ちなみに、これは家族に許可を得て実際に私がやってみたのですが、ある家に電話をし宅急便屋を装い適当に理由を付けて住所を聞き出すと、かなり教養のある50代の人でしたが、何の疑いもなく住所を教えてくれたのです。これにはちょっとビックリしてしまいました。いとも簡単に大事な個人情報を見ず知らずの人間に教えてくれたのです。
■個人情報の問い合わせがあったら「かけ直す」
住所や名前、家族の勤務先などを問い合わせる電話には十分気を付けた方が良いでしょう。具体的には、個人情報の問い合わせがあったときには、相手の身元を確認する必要がありますから「かけ直しますから電話番号と名前を教えてください」と言って下さい。怪しいところならばそこで電話が切れるでしょう。
「住所なんか教えても大丈夫」と思われがちですが、個人情報はワンギリのように悪用されることもあるわけですから、見ず知らずの人に簡単に明かすべきではありません。私たちひとりひとりがきちんと個人情報を管理する必要があります。
■請求が来たらどうするか?
請求が来ても、支払う意志が無いことをしっかり相手に伝えると良いようです。またその時点で国民生活センターに相談することをお薦めします。放っておいたり適当にあしらってしまったりすると、自宅や職場に頻繁に電話したり来たりという悪質な業者もいるようですから、気を付けてください。
脅迫めいた内容の場合は、警察に相談することをお薦めします。
しかし、今回のワンギリ問題はこれだけでは終わらないのです。なんと、あなたも加害者になるかもしれない事態へと発展しているのです! 『ワンギリメールはチェーンレター』へ続く
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【参考サイト】
- 迷惑電話にご注意ください-ワンコール・コールバック式(ワン切り)にご注意ください!!
・CloseUp記事 『ワンギリってどうなってるの?』
・CloseUp記事 『ワンギリメールはチェーンレター』
・経済産業省 電話の着信履歴を利用した宣伝について ・警視庁