■国際電話のからくり
国際電話の場合はどうなっているのでしょうか? 国際電話の通話料金は利用した日本の国際電話会社と相手国の国際電話会社で折半しています。先進国でない小さな国などは外貨の取得に躍起になっているところがあり、そういう国の国際電話会社が日本の情報提供業者と提携するのです。情報提供するサーバーを相手国内に設置して、そこへ日本からアクセスさせるわけです。そうすることで、相手国の国際電話会社は円を得ることができ、その一部を情報提供業者へ支払うという仕組みになっているのです。
ですので、国際電話の場合は、通話先はロシア、モルドバ、ガイアナ等聞いたこともないような国の場合が多いのです。
■知らない間にQ2や国際電話に接続しつづける恐怖!
ところで、これらのプログラムは前述したようにダイヤルアップ設定(インターネットへ接続するときの接続先電話番号)を書き換えます。アダルトサイトにアクセスするときだけ、Q2や国際電話をするならまだかわいいものです。
その後、接続先がQ2や国際電話になったままで通常のインターネットやメールを使ってしまうと、悲劇の主人公になってしまうのです。Q2や国際電話を経由してインターネットに接続してしまうので、その間は課金されてしまうのです!
アダルトサイトは一切見ていなくてもです。
■1ヶ月に189,000円!?
実際に私も、どんな画像があるか・・・ではなく、どのくらいの金額がかかるものなのか、ホントにそれだけを調べたくて(笑)国際電話でアダルトサイトに接続してみたんです。
すると来ましたヨ、たった3分弱の通話なのにナント770円もの請求が!1時間も接続したら15,750円の請求が来る計算になります。そして、万が一、ここへ1ヶ月間12時間(インターネットユーザーの平均接続時間)接続し続けたとしたら・・・ナント189,000円の国際電話料金が請求されてしまうのです!
ちなみに国際電話料金はこういう場合でも支払う義務があるのです。ダイヤルQ2の場合、納得いかなければNTTへの支払は拒否できます(情報料部分のみ)。その後は業者との直接交渉となります。
通話先はセントヘレナという人口約7000人の南大西洋上にある火山島でした