父親がリタイアしたら、自分の収入では家を維持し、家族を養っていくことができない

皆さんから寄せられた家計の悩みにお答えする、その名も「マネープランクリニック」。今回は、家族が病気で、年々厳しくなる状況を相談したいという47歳の派遣社員の女性です。父親がリタイアした後、今の自分の収入では家を維持し、家族を養っていくことができないと考え悩んでいます。ファイナンシャル・プランナーの深野康彦さんがアドバイスします。※マネープランクリニックに相談したい方はコチラのリンクからご応募ください(相談は無料です)

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必要額を得るために正社員を希望していますが、年齢や学歴、職歴がネックで困難な状況です

必要額を得るために正社員を希望していますが、年齢や学歴、職歴がネックで困難な状況です


■相談者
森の枝さん(仮名)
女性/会社員/47歳
実家
 
■家族構成
両親(70代)、妹(39歳)
 
■相談内容(原文まま)  
家族を養えるだけの経済力がありません。もっと早いうちに気付けばよかったのでしょうが、年々厳しくなる状況を痛感し、打開策を見出せず悩んでおります。アドバイスをいただきたく、相談いたしました。どうぞよろしくお願いいたします。

<家族の現状について>
父は、定年のない(退職金制度なし)職業です。最近は肉体労働が辛くなってしまい、以前ほど収入が得られなくなってしまいましたが、身体の故障を抱えながら現役で頑張っています。医療費や生活費、大きな出費は父の収入から賄っています。

母は、一級障害者で常に誰かが付いていなければならず、トイレ以外、一人でできることがあまりありません。収入は国民年金のみで、衣料や散髪など、自身の少額出費はここから支出し、残りは貯蓄しています。妹は、仕事を辞めて(収入なし)母の介護と家事を一人で担っています。自分は、派遣(有期雇用)の事務職で、年齢とともに仕事の紹介が厳しくなっています。必要額を得るために正社員を希望していますが、年齢や学歴、職歴がネックで困難な状況です。腰が悪いため、立ち仕事や肉体労働ができません。働けない妹へ毎月お金を渡しています(通信費や車の燃料費、お小遣いなど)。

派遣の仕事には限りがあり、次に繋がる確実性もなく、賞与も交通費も出ません。自分一人ならやっていける収入ですが、父がリタイアした後、今の自分の収入では到底、家屋敷を維持し、家族を養っていくことができません。

母を施設へ入居させて妹と2人で働くことも考えましたが、片目・片腕が不自由な障害者で人工透析を受けているため、受入可能な施設も見つからず、資金もありません。行政に減額や免除等の様々な相談をしたこともありますが、父にある程度の収入があるため、減額どころか現役世代同様の金額をしっかり取られる始末。収入アップを目指し、現状を打開するための方法はあるのでしょうか。
 
■家計収支データ
相談者「森の枝」さんの家計収支データ

相談者「森の枝」さんの家計収支データ



■家計収支データ補足
(1)収支について
収支の差額が4万円の内訳は下記になります。

・過去の住民税、健康保険税……1万円ずつ分割
・クレジットカード支払い……2万円、組み換え済
・自動車任意保険料……5000円
・予備費……5000円
 
父の手取額は、月給約35万円。両親の年金額については具体的な金額までは探れませんでしたが、妹の話だと母は国民年金のみ。父は現在の会社に入社後から厚生年金だが、収入があるため受け取り金額はかなり少ないとのこと。
 
(2)実家について
築40年以上の木造平屋でリフォームなどは、ほとんど行っていません。以前屋根瓦の補修を僅かに行っただけです。今後のリフォームなどは、母のためにもバリアフリーにしたり、お風呂やトイレなどもシャワーを付けたり水洗にしたり……と、さまざま行いたいところではありますが、ローンが組めないため目処が立っていません。
 
(3)車両費について
1人1台ずつ所有しています。さらに父の業務車両があり、これは会社名義ですが、使用者が保険料以外の維持費用を全額負担することになっています(車両価額のローンは完済済)。また、父と妹は今月中に車両買い替えを予定しており、2台で総額100万円前後の見込みです。これは父が全額支払う予定です。
 
(4)通信費について
私のパソコン、スマホ、妹の携帯、タブレットで合計4万円になります。
 
(5)今後について
父は75歳を引退予定としているようですが、健康状態によっては早めに引退もやむを得ないと考えているようです。また、年金と貯蓄については、正確な金額を知ることができませんでしたので、老後についてやっていけるかどうか、私には見当がつきません。妹の話だと貯蓄については500万円弱だろうとのことでした。
 
■FP深野康彦の3つのアドバイス
アドバイス1 両親の年金額、資産を確認のうえ、家族で費用負担を話し合う
アドバイス2 自分の役割を明確にし、働き方、支出の削減を考える
アドバイス3 妹さんとも役割分担。妹さんにこそ息抜きが必要
 
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