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婚活では“キャラ設定”をしているミユキさん(34歳)だが…

キャラ変女

婚活パーティーなどに出向く際、“キャラ設定”をする女性たちは少なくない。「3つのキャラを使い分けています」というミユキさん(34歳)に話を聞いてみた。

 

 

カテゴリーによってキャラを変える

ミユキさんがときどき参加する婚活パーティーは、同世代のもの、相手が高収入であるもの、弁護士や医師など相手の職業が限定されているものの3つだ。

「同世代のパーティーのときは、とにかく明るく前向きで、相手を元気づけるようなキャラ。相手が高収入の場合は、家庭的で夫を立てるようなキャラ、職業限定の場合はとにかく相手の仕事について耳を傾け褒めそやすキャラ。そうやって分けています」

高校時代は演劇部だったという彼女、キャラ設定と実演が楽しくてたまらないという。相手が個性的な場合は、あまりに典型的に演じると失敗もあるが、おおむねうまくいくものらしい。

「こういう言い方をすると失礼だとは思うけど、先日会った年収1500万円というIT関係の男性からは簡単に好感を得られました。高収入だからといって、ガツガツした様子は見せず、私は夫の収入で慎ましく暮らします、夫への感謝を忘れませんという態度で接していたら、すぐに『また会いましょう』という連絡が来ました」

この1年ほど、そうやってパーティーで次々、男性から好感度を得ていたミユキさんだが、実はいまだに恋人は得ていない。

 

 

キャラ設定に溺れた

彼女が本気になったのは、8カ月ほど前に出会った、5歳年上のある士業の男性だった。

「年収2000万円と聞いて、絶対に落としてみせると誓いました。すごいですねと褒めまくって、でも大変なお仕事でしょうとカマをかけ、相手が仕事の話をするときには目を輝かせて聞いて。相づちも共感も完璧にがんばったんです」

彼からはすぐに連絡が来てデートをするようになった。いつも割り勘というのが気がかりだったが、「このほうが気楽でしょ」という彼の言葉にも一理あると思っていた。

「1カ月くらいたって彼の部屋に遊びに行ったんです。これがとても素敵な部屋でした。ここで一緒に暮らせるようになるのかしらと思ったりして。でも洗面所の鏡の裏の棚を見たら、ネイルの除光液があったんですよね。彼が使うはずもないし。私、それでかえって燃えました」

この部屋に来る女性は自分だけではない。その思いがかえって彼女の情熱に火をつけた。ライバルがいたほうが楽しいと思うタイプの女性なのだ。

「彼とのセックスは実は物足りなかったけど、それでも年収2000万円ですから私が徹底的にサービスしましたよ。貞淑な女なのに、彼が魅力的だからこそエロくなってしまったという演技です。彼はすっかり感激したようで、次のデートはフランス料理フルコースをごちそうしてくれました。少しずつ私に本気になってきたのかなと実感がありました」

そのかいがあって3カ月後、彼が結婚をほのめかした。ミユキさんとなら、自分自身がもっと成長できると思うし、仕事もさらにうまくいくような気がする、ずっと一緒にいたいと言ったのだ。

「よっしゃ、と思いました。例の除光液はまだ洗面所にあったけど、他の女性が来ている気配もない。これならいけると確信したんです」

彼との関係も順調だった。だが親密になればなるほど、彼が女性をどう思っているのかがわかるようになっていく。

「けっこう上から目線なんですよね、もともと。それでも2000万円のためにはと真剣に受け止めなかったんですが、その日はアシスタントの女性がいかに能力がないかを語り始めて。最初は、いつものように『それはあなたが正しいわ』と言いながら聞いていたんですが、私も虫の居所がよくなかったのかだんだんムカついてきちゃった。彼が『美人でも頭がいいわけでもねえくせに、オレに逆らいやがって』と言ったのが決定的だった。『あんただって、全然イケメンじゃねーよ』って叫んでしまったんですよね。あのときの彼の顔、ほんっとにびっくりしたみたいでポカンと口を開いたまま。私は、『そうやって女をバカにしている間は、絶対結婚なんかできないよ』と言い捨てて、彼の部屋を出ました。外に出たら、なんかとても空気がきれいだった。今まで私、我慢してきたんだと初めて気づきましたね」

彼からはその後、何度も電話がかかってきたが、彼女は出なかった。あとから留守番電話を聞くと、罵詈雑言が入っている。それを聞いて、「彼との結婚に固執しなくてよかった」と感じたという。

「どんなにキャラ設定して、いい演技ができたとしても、最終的には自分を変えることはできないものだとよくわかりました」
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