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記事例:「なんで結婚しないの?」に答え続けるのにもう疲れました

結婚生活の形を変えたら、夫婦が変わった

夫婦の形

結婚生活も20年を超えると、夫婦は「マンネリ」と言いきる女性は多い。このまま夫は定年を迎え、毎日家にいるようになるのかと戦々恐々としている妻も少なくないだろう。生活を変え、結果的に夫婦の気持ちも変わった人たちがいる。

 

 

夫が早期退職をして

50歳を越えたとき、夫が早期退職を考えていることを知ったのはユリさん(48歳)。

「当時、夫が52歳。私が45歳でした。結婚してちょうど20年、ひとり息子は遠方の大学にいて、夫婦ふたり暮らし。夫は相談という形ではなく、早期退職をすでに決めていて報告するという感じ。早期退職して何かしたいことがあったようですが、細かいことは昔から私には言わない人。私も契約とはいえ働いていましたから、『じゃあ、これを機会に夫婦の形も変えよう』と提案したんですよ」

夫は小さな会社を立ち上げて沖縄で暮らしたいという。計画はもう完全にできているようだった。

「だったら、暮らしているマンションを売り払い、そのお金を私にちょうだい。私は私で生きていくからと言ったんです。夫はもともと私の上司だった人で、家庭をもってからもどこか上司と部下みたいな関係が続いていた。悪い人じゃないけど、どこかでいつも私には上から目線だったんですよ。本人はそんなつもりはないと言うでしょうけど」

夫は離婚するつもりなどないし、一緒に沖縄に来てくれるものだと思っていたとつぶやいた。妻がいつでも夫についていくものだと考えているなら大間違いだと、ユリさんは結婚して初めて、自分の本音をぶつけた。

「私には私の人生がある。友だちもいるし、契約で働いている会社で正社員にならないかと誘われてもいる。あなたは私にいつも本音で話してくれなかった。そう言うと、夫はようやく私と向き合って『ちゃんと話そう』と言ってくれました」

 

 

ふだんは別居

数カ月かけて、夫婦は「これから」を話し合った。これからを話し合う過程で、もちろん「過去のこと」も話した。お互いにどれだけすれ違っていたか、特に夫はどれほど妻の気持ちを考えなかったかを思い知ったようだったという。

「私も子どもにかまけて夫の気持ちなんて考えない時期もありましたからね、最終的にはお互いさまということに(笑)。ただ、子どもの手も離れたのだから、これから私は自分の人生を充実させたい。それだけは譲れないとはっきり言いました。夫はしみじみと私を見つめて、『強いなあ』って」

結局、今住んでいるマンションは高くは売れないので所有し続けることなった。ふだんはユリさんがそこでひとり暮らす。そして夫は予定通り沖縄へと旅立った。

「夫が沖縄へ行く前日は、さすがにふたりでしみじみしましたね。20年の結婚生活を振り返ったりして。ただ、夫は1カ月後には仕事で東京へやってきて、2、3日いましたけどね」

以来、夫が不定期に戻ってくるという生活が続いている。ユリさんは予定通り正社員となり、毎日フルに働いている。

「夫が帰ってくると言った日に、私は残業で定時に帰れなかったんですよ。夜9時頃だったかな、帰ってみたら夫が夕飯を作っていてくれた。びっくりしました。私が熱を出しても夕飯なんて作ろうともしなかったのに……。沖縄ではさすがに毎日外食するわけにもいかず、見よう見まねで作るようになったそうです」

友人たちには、夫が浮気したらどうするのかと聞かれることも多いという。

「そのときはそのときですよね。お互いにその心配はある。だけど、物理的に離れてみたら、夫はやはり私にとって大事な人だと改めて思ったんです。夫も、ときどき『ユリのありがたさがわかったよ』って。別居してから、夫が私の名前を呼ぶようになったんですよ。それまでは、『ねえ』とか『おい』とか、私って何なのと思うことも多々あったんですけど」

周りからは若返った、キレイになったと言われると彼女は照れた。マンネリから抜け出して、夫婦は改めてお互いに恋心を抱いているのかもしれない。
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