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記事例:「なんで結婚しないの?」に答え続けるのにもう疲れました

運命の人に出会ってしまった既婚者は幸せなのか?

運命の恋

結婚して8年、来年小学校に入学する命に替えても惜しくないほどかわいくて大事なひとり娘がいるのに、「ある日、運命の人に出会ってしまった」と言う女性がいる。独身時代の恋愛とはまったく違う、「吸引力の強い愛」だと語るリサさん(40歳)は、これからどうするつもりなのだろうか。

 

 

駅で落とし物を拾ってもらって

「出会いは1年前です。駅で電子カードを取り出したときにハンカチを落としてしまったらしいんですよね。ホームに着いたとき、後ろから息せき切って走ってきた男性がいて、『あなたのですよね』ってハンカチを差し出してくれた。思い入れのあるものだったので、心からお礼を言いました。ちょうど同じ方向の電車だったようで、その電車に一緒に乗り込みました」

リサさんが外回りの仕事中、平日の午後のできごとだ。会社はどこですか、という話になり名刺を交換すると、なんとオフィスのあるビルは隣同士。

「縁ってあるんですね、と言いながらお互いの結婚指輪を見つめていました。あのときすでに私は恋に落ちていたんだと思う」

翌日、ランチをした。仕事の話、家庭の話も偽りなく率直に話すことができた。彼は4歳年上、中学生と小学生、ふたりの子がいると話してくれた。

「またランチでもと話して別れました。連絡をとりたかったけど、もう一度会ったら、自分が自分でいられなくなる。だから我慢していたんです。それから1週間ほどたったとき、接待でとある店に行きました。個室を出てお手洗いに行ったら、向こうから彼が歩いてくる。思わず立ち止まってしまいました。彼もびっくりしてた」

リサさんは営業職なので、ときどき接待などで個室のある店を使う。彼もそのとき、接待する側でその店にいたのだという。

「もう運命としか思えない。一方で、これはただの偶然。縁はあっても運命ではない。子どももいるんだからしっかりしろ、私、と思っていました」

 

 

出張先の空港で

さらにその1週間後、リサさんは出張で福岡にいた。日帰りの忙しい出張だ。朝早く空港に着き、何本か電話を入れてから足早に歩いていると、後ろから声をかけられた。振り向くと、彼だった。

「彼は前日、大阪に出張、そのまま福岡に飛んだそうです。私が電話をしていなかったら、おそらく彼には会わなかった。彼が『また連絡するね』と去っていったんですが、その日は一日中、ヘンな気分でした。脳の8割、彼のことで埋まっていた」

その日の最終便、もしかしたらと思っていたら、やはり彼と同じ便だった。席もすぐそばだったため、彼がリサさんの隣の席の人に頼んで、隣同士になった。

「私は膝に毛布をかけていたんですが、話の間が開いたとき、彼が私の手をその毛布の下で握りしめてきて。なんだかとてもエロティックな気分でした」

こうなれば、もうお互いに何も言う必要はない。男女が言葉もなく、極秘に協定を結んだようなものである。

「その数日後、会社帰りに会いました。ふたりとも食事などとる気もなくて、そのままラブホへ。当然のなりゆきでした」

それから1年、秘密の関係が続いている。

「運命の人だという思いは日に日に強くなっていく。彼のことを思うと、本当に胸が痛くなったり、知らないうちに泣いていたりするんです。結婚後に、こんなに好きな人に出会うなんて、どうしたらいいかわからなくなる」

リサさんは実母と同居している。ふだんは残業して帰っても何も言わない母に、先日、彼と会って帰ると、「あんた、母親なんだからね」と釘を刺された。母は何かを察しているのかもしれない。

「彼も『リサのことが好きすぎて、気持ちが混乱している。制御が効かない』って。今はなんとか踏みとどまっていますが、この先、どうなるのか自分でも不安です。好きな気持ちが減っていけばいいのにと思うと同時に、もっと一緒にいたいとも思う。いつかただの思い出になるんでしょうか」

リサさんの目が潤む。恋心はいつか冷めるものだが、ひょっとしたら冷めない人もいるかもしれない。どうしたらいいかなんて、誰にもわかりはしないのだ。
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