夫婦の生命保険の更新をどのように見直したらいいかも教えてください
皆さんから寄せられた家計の悩みにお答えする、その名も「マネープランクリニック」。今回の相談者は、2年前まで事情があり、借金返済や子どもの大学費用で貯金がほとんどできず、定年後の住宅ローン返済、夫婦の老後資金が不安という52歳のパート主婦の方。ファイナンシャル・プランナーの深野康彦さんがアドバイスします。※マネープランクリニックに相談したい方はコチラのリンクからご応募ください(相談は無料です)★マネープランクリニック編集部では貯蓄達人からのメッセージを募集中です★
夫婦の老後資金が不安
■相談者
はにわさん(仮名)
女性/パート・アルバイト/52歳
埼玉県/持ち家(一戸建て)
■家族構成
夫(51歳)、子ども(独立して同居はしていない)
■相談内容(原文まま)
なかなか貯金が増えず、老後が不安です。2年前まで事情があり、借金返済や子どもの大学費用で貯金がほとんどできず、定年後の住宅ローン返済、夫婦の老後資金がとても不安です。それをふまえて、2~3年後にくる夫婦の生命保険の更新をどのように見直したらいいでしょうか? 退職金の額がわかりませんが、主人は自営業から会社員になったため、定年までの勤務年数は20年間なので、退職金はあまり当てにならないかと思っています。この状況だと今後、医療保障も大切ですが、老後資金として死亡保障もどのように考えたらよいか悩んでいます。
■家計収支データ
■家計収支データ補足
(1)収支について
毎月の赤字分はボーナスで補てんしている。借金はない。いま、減らせそうな支出はない。毎月の雑費には医療費や地震保険なども含まれている。
(2)住居費について
住宅コスト12万円は、持ち家以外にも相続により土地を所有してしまい、固定資産税を払わなければならない。表中の固定資産税は月割の金額をプラスしている。
持ち家について
・購入時の物件の状況:新築一戸建て
・借入時期:2006年
・物件価格:3500万円
・頭金:300万円
・ローン残高:2304万円
・借入期間:当初35年
・金利のタイプ:変動 最初に固定2.85%で借入。2015年に借り換えをして変動0.775%に
・毎月の返済額:9万7000円
・ボーナスの返済額:なし
・固定資産税:年間10万円
完済は夫73歳のとき。団体信用生命保険には入っている。
(3)車両費について
車2台。ガソリン、税金、保険料で月あたり3万円ほどの支出。1台は買い替え予定。150万~200万円の予算。
(4)家族の小遣いについて
夫5万円、妻2万円。
(5)ボーナスの主な使い道について
毎月の赤字分を補てんするために使っている。毎月の収支が多めだが、地震保険や旅行代なども毎月の支出から出しているため、ボーナスはそういった支出に回っていると思われる。
(6)お勤め先について
退職金については、夫から会社に聞きにくいのですが、1000万円ぐらいはもらえると思う。夫の会社は定年はなしだが60歳以降は能力によって、給与は上下する。給与は下がるかもしれない。機械系のエンジニア職で現場の仕事もあり、体力が続くかどうか。妻はパートを60歳以降も続ける予定。
(7)年金について
・夫 65歳から月11万円程度
・妻 不明
(8)加入保険について
♢夫/生命保険(10年更新タイプ、終身払い)
死亡保障4000万円65歳まで、医療特約入院日額8400円、公的医療費3割分80歳まで、先進医療600万円、がん150万円、6大疾病100万円など付き=毎月の保険料2万8000円
☆夫/医療保険(10年更新タイプ)
入院日額7000円、手術、退院後の通院保障付き=毎月の保険料3700円
♢本人/生命保険(10年更新タイプ、終身払い)死亡保障1900万円70歳まで、医療特約入院日額1万円、公的医療費3割分80歳まで、先進医療、6大疾病、介護特約付き)=毎月の保険料1万5000円
いずれも2、3年後に更新のタイミングに。保険は夫婦ともに持病があり、見直しづらいと感じている。新しく保険に入るのは難しいと思う。夫婦お互いに何かがあっても、やっていけるように死亡保障を多めにかけている。
■FP深野康彦の3つのアドバイス
アドバイス1 貯蓄と保険の違いを認識する。意識改革が必要
アドバイス2 毎月8万円+ボーナスから80万円。これで3000万円貯まる
アドバイス3 生活をコンパクトにして、相続の土地も売却する
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