コツコツ貯めてきた貯金も子どもの歯列矯正で一気に減ってしまいました
皆さんから寄せられた家計の悩みにお答えする、その名も「マネープランクリニック」。今回の相談者は、子どもが3人おり、コツコツ貯めてきたお金も子どもの歯列矯正で減ってしまい、支出のどこを削れるかで悩む43歳の会社員女性。ファイナンシャル・プランナーの深野康彦さんがアドバイスします。※マネープランクリニックに相談したい方はコチラのリンクからご応募ください(相談は無料です)★マネープランクリニック編集部では貯蓄達人からのメッセージを募集中です★
これから教育費も貯めないとならないのですが……
■相談者
カレーパンさん(仮名)
女性/会社員/43歳
関東/持ち家(一戸建て)
■家族構成
夫(44歳)、子ども3人(10歳・7歳・3歳)
■相談内容(原文まま)
夫婦ともに低収入ですが、当初は都内に住んでおり、賃貸の住宅コストがかかったため、10年前に一戸建てを購入しました。第1子が保育園のころから保育料が常に5万円以上かかっており、やっと第1子が学童を卒室し、保育料が少し減ったところです。10月からの保育料無償化で、貯金のペースが上がることを期待していますが、コツコツ貯めてきた貯金も第1子の歯列矯正で一気に減ってしまい、教育費すら用意できるか怪しいのに、下の子たちも歯列矯正が必要だと歯科医に指摘され、途方に暮れています。ケータイは格安スマホに替え、電気会社も替えています。あとはどこを削ればいいか、どのように貯金を増やしていけばいいか、ご指導よろしくお願い致します。
■家計収支データ
■家計収支データ補足
(1)住居費について
・購入時の物件の状況:築10年
・借入時期:2009年
・物件価格:3000万円
・頭金 :200万円
・ローン残高:2000万円ちょっと
・借入期間:35年
・金利のタイプ:変動金利 1.35%
・毎月の返済額:9万8000円
・ボーナスの返済額:0万円
・固定資産税:年間12万円
(2)車両費について
所有している車は1台ですが、高めの車で前の車を下取りに出して150万円になったので、残り300万円ほどを84回払いで購入しています(来年完済予定)。今の車のローンを完済したら、今の車を下取りに出して同額程度のローンを組むようです(旦那は車関連のことにはこだわりがあります)。
(3)加入保険について
♢夫/生命保険(終身タイプ、60歳払い済み、死亡保障500万円、医療特約・入院日額1万円、生活費保証・月10万円)=毎月の保険料1万円
♢本人/共済(病気死亡400万円、入院日額1000円、通院特約付き)=毎月の保険料2000円
♢子ども/学資保険(18歳で満期100万円)×3人=毎月の保険料2万円
※他に、払い済み保険(第1子18歳満期100万円)
(4)教育費7万円の内訳について
・保育園:3万5000円
・学童:9000円
・習い事:スイミング1万6000円(2人分)
・ピアノ:1万円
子どもの進路については、自宅が東京近郊なので大学は通える範囲の国公立。私立でもやむなし。自宅外通学は不可。
(5)ボーナスの主な使い道について
今年は全額、子どもの歯列矯正費に使いました。例年は、貯金30万円、大型家電20万円です。
(6)お勤め先について
旦那の会社は、退職金は不明ですが、希望すれば何歳まででも働けるようです。私は非正規雇用のフルタイムで働いています。転職すればもちろん待遇が上がりますが、まだ保育園のお迎えがあるので、残業のある勤務形態では働けません。また、非正規雇用なので、退職金は50万円ほどです。資格を持っているので65歳まで働けます。
(7)歯科治療について
第2子も歯科矯正を受けた場合、上の子と同額程度100万円前後になると思います。
■FP深野康彦の3つのアドバイス
アドバイス1 3年後までに家計を見直し、貯蓄を増やさないと教育費が不足
アドバイス2 車関連費の引き締めと、住宅ローンの借り換えがポイント
アドバイス3 不足する老後資金のためには、収入アップの働き方と、長く働く覚悟も
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