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40歳子ども2人で1700万円貯めた貯蓄達人!「頼れるものは、頼ってもいい」

自らの努力と工夫で数千万円の貯蓄を手にした方に、その極意を語っていただく「貯蓄の達人」。今回は、2人のお子さんを育てながら、40歳で1700万円を貯めたという「柔ママ」さんに登場してもらいます。

あるじゃん 編集部

執筆者:あるじゃん 編集部

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ご主人の給与は手取りで月額26万円、妻のパートも扶養の範囲内の月8万円

自らの努力と工夫で数千万円の貯蓄を手にした方に、その極意を語っていただく「貯蓄の達人」。今回は、中学生と小学生の2人のお子さんを育てながら、40歳で1700万円を貯めたという「柔ママ」さんに登場してもらいます。

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■基本データ
柔ママさん(仮名)
女性・40歳・パート
夫(40歳・会社員)、子ども2人(中学生と小学生)

持ち家・一戸建て
 
貯蓄達人「柔ママ」さんの家計収支データ

貯蓄達人「柔ママ」さんの家計収支データ

 

皆さんと変わらないのに、明らかに違う……

今回登場の柔ママさん、家族構成と収入だけを見れば、典型的な日本の4人家族です。もしも、タイトルに「子どもの教育費が準備できるか心配。老後も不安です」とあれば、当サイトの連載企画「マネープランクリニック」の相談者だと信じて疑わないでしょう。
 
ご夫婦はともに40歳。お子さんは中学生と小学生。これから、いろいろとお金のかかる時期です。一方、ご主人の給与は手取りで月額26万円。子育て世帯にお決まりの妻のパートも、扶養の範囲内の月8万円。ボーナスは年間で手取り55万円です。「ほとんどウチと変わらない」と感じる方も少なくないのでは。
 
しかし、柔ママさんはれっきとした「貯蓄の達人」なのです。住宅ローン(借入額2000万円)は7年半で完済、教育費の準備も保険でほぼOK。しかも、毎月20万円、ボーナスからは年間30万円貯蓄して、現在貯蓄額は1700万円。さて、同じ収入、同じ家族構成でありながら、一向に貯まらないという皆さんとは、どこがどう違うのでしょうか……。
 
「黄色のケース2つは家計管理グッズです。 大きい方にノート家計簿、ペン、お財布。 小さい方に通帳をひとまとめ。 金運に効くとされる黄色を選びました」(柔ママさん)

「黄色のケース2つは家計管理グッズです。 大きい方にノート家計簿、ペン、お財布。 小さい方に通帳をひとまとめ。 金運に効くとされる黄色を選びました」(柔ママさん)

 

家庭菜園は本職レベルの収穫内容

決定的な違いは生活コストです。しかし、それは皆さん、百も承知でしょう。大事なのは、なぜ生活費が抑えられるのかということ。もちろん、普段の生活で節約につながる創意工夫は怠りません。例えば、電気代がもっとも安い夜11時~朝7時に洗濯、炊飯予約、朝食の用意、スマホの充電、そしてアイロンがけがあればそれもこの時間に行います。

しかし、節約術を駆使しても限界はあります。ならば、頼れるものには頼る。これが柔ママさんの特徴のひとつだと言えるでしょう。
 
頼れるもの=人は、まず親御さん。お子さんは学童保育には入っていません。親に見てもらっています。また、ご主人の実家は自動車関連のお仕事。メンテナンス、洗車はご主人が実家に出向き、自分で行います。
 
さらに、農家を営むご主人の親類の方からは、農地や肥料、農機具を無料で提供してもらっています。夫婦とも農作業ができるのは日曜やその他休みの日だけですが、収穫量は家族が食べるには十分すぎるほど。年間で収穫する野菜は、白菜、キャベツ、大根、人参、ネギ、ブロッコリー、タマネギ、芋類、キュウリ、ナス、トマト、ズッキーニ、モロヘイヤ、カボチャ、いんげん、等々。「農家ですか?」と確認したくなるレベルなのです。

 
柔ママさんが収穫した家庭菜園の野菜

柔ママさんが今までに収穫した家庭菜園の野菜

 

夫婦が得意分野を活かしてこそ家計は機能する

もうひとつ、「家計についていろいろな場面で協力的」というご主人の存在にも触れておきましょう。
 
先の家庭菜園はもちろん、釣りに出向いては魚やイカ、タコ、貝類などを穫り、自身でさばき、それが食卓に上がります。手先の器用さは日曜大工でも発揮され、自宅の塀や駐車スペースのコンクリートやタイル張り、水道の不具合も自分で直してしまいます。
 
それでも「結婚当初は水道、電気は好きなだけ使う人でした。その点は、だいぶ調教しました(笑)」。現在、ご主人のお小遣いは月2回に分けて渡しています。以前にご主人が小遣いを月の途中で使い切り、来月分を前借りしたことが、そのきっかけ。期間が短い方が計画的に使いやすいだろうという柔ママさんの配慮(もしくは管理)です。貯蓄やそのための節約は一人で頑張っても、効果は薄いもの。夫婦がそれぞれに得意分野を活かしてこそ、家計は機能するのです。
 

1000万円貯まったら海外旅行に行きたい!!

独身時代は、給与は全部使い切っていたという柔ママさんが変わったのは、結婚を機に家計簿をつけ始めて以降。お金の出入りが把握できるのはもちろん、貯蓄専用の預金口座にどんどん貯まっていくことが、励みになっていきます。

「もともと無駄なこと、損することが嫌いなので、家計簿や貯蓄口座でハッキリと数字を認識したことで、貯蓄体質が開花したのかもしれません」
 
そんな柔ママさん、貯蓄額も順調に増えたあるとき「1000万円貯まったら、家族で海外旅行に行きたい」と思い立ちます。そして、2015年のグアムを皮切りに、上海、マレーシア、セブ島など。ときにお母さんや妹さんも連れ立って、毎年恒例の渡航となっています。

 
「旅行で行ったセブ島の写真です。ホテル前のビーチ。ちょうど干潮でした」(柔ママさん)

「旅行で行ったセブ島の写真です。ホテル前のビーチ。ちょうど干潮でした」(柔ママさん)


「海外旅行はとても楽しいですが、同時に都市部を少し離れると、生活習慣の違いや貧困にカルチャーショックを受けます。日本では当たり前のことが外国では違う。そのことを通じて日本の良さを子どもたちに知ってもらいたいと思います」
 
もちろん、旅行費用は貯蓄から捻出。決して小さな金額ではないですが、それだけの価値があるものには支出をするということ。

 
「お正月に上海行った時の写真。 日本でいう浅草のような有名な観光スポットでたくさんの人がいました」(柔ママさん)

「お正月に上海に行ったときの写真。 日本でいう浅草のような有名な観光スポットでたくさんの人がいました」(柔ママさん)


柔ママさんはその名前は、もちろん「柔道」から。ご主人とともに休日には子どもたちに指導するほどの腕前。自身のお子さんも柔道をしているため、大会の遠征費や講習費等のコストが年々アップしているとか。それも含めて、メリハリのある家計は、貯蓄を継続して行う大事な要素といえるでしょう。
 

柔ママさんおススメの貯蓄技

「共働きであれば、夫の収入だけで家計のやりくりをして、妻の収入は全額貯蓄を目指す。スマホや各種保険、電気代は定期的に契約を見直すのも効果的。あとは、自分できるものは自分でするということでしょうか」
 

なかなか貯蓄できない人へ達人からアドバイス

「貯蓄できないと決めつけないことだと思います。自分たちなりにできる方法が必ずあるはず。頑張って探してみてください」
 
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取材・文/清水京武 図版/引間良基



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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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