親切を仇で返され、ママ友に恨みが募る

ママ友に恨み

自分が誠意を尽くしたのに、それが裏切られると人間は非常に悔しい思いを抱えることになる。ましてそれがママ友の「本当はNGな行動」だとしたら……。

 

 

同情したから協力したのに

小学校のママ友から、「うちの夫のDVがひどいの」と相談されていたシオリさん(40歳)。

「足にアザがあったので、警察に相談したほうがいいとアドバイスしました。彼女、ありがとうって涙目になって。その後、『実は元カレと再会して、いろいろ相談に乗ってもらっている。でも不倫じゃないの』という話も聞いたんです。もしできることがあったら協力するからと伝えました」

彼女が元カレに会うとか、地域の女性センターに相談に行くというとき、シオリさんは彼女の子をよく自宅で預かった。子どもに夕食を用意したこともある。

ただ、しばらくすると彼女は、元カレに会うのはやはりよくない、弁護士に離婚相談をすることにしたと言って、前より頻繁に子どもを預けてくるようになった。

「彼女の人生がかかっているんだから、私は協力するからと言いました。彼女はこっそり腕を見せて、夫のDVがもっとひどくなっているって。私より10歳も若い彼女が苦しんでいるのがかわいそうでした。彼女のご主人、とても愛想のいい人なので、外面がいい人って怖いなあと思っていたんです」

そんなとき、彼女が男と腕をからめて歩いているという噂が流れた。彼女は泣きながらシオリさんに、「弁護士さんと歩いていただけ。腕なんかからめてない」と訴えた。シオリさんは噂を一生懸命に否定したという。

 

 

彼女に踊らされていた自分

数カ月がたち、彼女の姿が見えなくなった。妻は家出し、夫が子どものめんどうを必死にみているという話だった。ある日、夫がシオリさんに会いにきた。

「私が親しくしているとよそのママから聞いたようです。居場所を知らないかと言われましたが、私はまったく知らない。差し出がましいけれど、ご主人が暴力をふるっているとか、という話をしたら、『それは彼女のウソです』って。周りのママ友やご主人の話を総合すると、私が彼女に騙されていたんです。彼女は元カレと再会して恋に溺れ、ついに子どもを置いて家を出ていったというのが真相。私、知らないうちに彼女に加担していたんです」

シオリさんは、心から後悔し、彼女の夫に謝罪した。同時に自分の親切心につけこんだ彼女を恨んだという。

「正直に話してくれれば、他の方法もあったかもしれないのに。私自身も人を信じすぎだと夫に言われました。私が彼女の不倫に加担して、駆け落ちを助けたんじゃないかという噂もあるようです。こういう噂はなかなか払拭できない。うちの子に悪影響が及ぶのではないかと不安でした」

一連の事件があったのは昨年のこと。そしてこの春から、シオリさん一家は夫の転勤にともなってその土地を離れた。

「生活が落ち着いてほっとすると同時に、彼女への憎悪がわいてきて。どこでどうしているのか知らないけど、どうして私を巻き込んだのか。悔しいです。精神的に不安定で、今は心療内科に通っています」

親切を仇で返されたシオリさん、立ち直るには相当の時間が必要だとつぶやいた。


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