フリーソフト・シェアウェア/バックアップ

フリーソフトでミラーリングバックアップ(2ページ目)

新しいPCに古いPCからデータをまるごと移行したい、万が一のときに備えてドライブをまるごとコピーしたい。そんなニーズに応えるバックアップソフト「ALLBack」の紹介です。

執筆者:吉原 克

「ALLBack」の機能と使い方

「ALLBack」は、2つの記憶装置間で指定するドライブやフォルダ、ファイルをミラーリングするバックアップソフトです。
隠しファイルやシステムファイルなど、ファイルの属性に左右されずあらゆるファイルをバックアップできることや、コピー元とコピー先を「入れ替える」設定も簡単なので、前のページで解説したリストア処理を行うときにも便利。
一度、バックアップ設定ファイルを作成しておけば次からは一瞬でバックアップ開始指定できる利便性も見逃せません。

■「ALLBack」をセットアップする

「ALLBack」は、作者の公式サイトからダウンロードできます。(シェアウェアですが試用期間は無限です)
ダウンロードしたexeファイルをダブルクリックすると自己解凍(解凍ソフトを必要としない解凍処理)されてインストールは完了。レジストリに書き込みをしないので安心して使えます。

メイン画面
「ALLBack」メイン画面。画面中央上の「?」アイコンをクリックすると詳細なヘルプファイルを参照可能だ

■「ALLBack」の練習操作

「ALLBack」のうれしい機能のひとつに、練習操作機能があります。初めて「ALLBack」を起動したときは以下のウィンドウが表示されるので、練習してみるとよいでしょう。
次回からは後述の設定画面で、練習の「する/しない」をいつでも選択できます。
この練習を通じて、基本的なミラーリングの設定と実行の方法はすみやかに習得できるでしょう。

練習画面
「はい」を選択するとミラーリングの設定から実行までを模擬演習できる。必要なければ「いいえ」で通常画面に進もう

設定画面でさらに詳細な動作設定を

「ALLBack」の強みは、詳細なカスタマイズ機能にあるといえます。メイン画面中央上部の「各種設定」アイコンをクリックすると、以下のような設定画面が起動します。

各種設定
設定画面

各項目の詳細はヘルプファイル(メイン画面中央上部の「?」アイコンから起動)で解説されていますので、ここでは補足にとどめ、特に大事と思われる項目だけを解説します。

「ミラーしますか」

ここでいうミラーとは、「コピー元で削除されたファイルがあった場合、コピー先に存在する同じ名前のファイルも“削除”する」という意味です。つまり削除処理の有無の設定です。
ミラーしない場合は、単にコピー元のファイルをコピー先にコピーするだけの処理を行うことになります。
ミラーする場合、削除するファイルが存在した場合に警告を出すかどうか(警告を出すことで、うっかり大事なファイルをコピー先からも削除してしまう失敗を防げます)、また削除したファイルはごみ箱に入れるのかそれとも完全に削除してしまうのかを選びます。

「対象外のフォルダ&ファイル」

よほど細かな設定が必要でない限り、いじる必要のない項目です。
バックアップ処理の対象外にするファイルやフォルダをあらかじめここで設定しておけます。
見慣れないフォルダ名などで面食らうかもしれませんが、たとえば「Recycled」は「ごみ箱」のことだったりと、意味を把握できれば問題ありません。
どのファイル名が何を指すのかは、ヘルプファイルに書かれているのでチェックしておくとよいでしょう。

「操作練習」

上に述べた操作練習のする、しないをここで選択できます。「練習する」に設定すると、実行ボタンを押しても実際のバックアップ処理は行われません。


「ALLBack」は試用期間が無限のため、お金を払うことなく延々と使い続けることは可能です。
ですがお金を払ってユーザー登録すると、一度にコピーできるファイル数の上限が300から一挙に300000にまで増えて便利。有効度が高いと感じたら、決済に踏み切ってみてはいかがでしょうか。
(決済方法は公式サイトに記載されています)
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※OSやアプリ、ソフトのバージョンによっては画面表示、操作方法が異なる可能性があります。

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