子どもが生まれてから夫の借金発覚!返済しながらもう一人は無理ですか?

皆さんから寄せられた家計の悩みにお答えする、その名も「マネープランクリニック」。今回の相談者は、子どもが生まれたと同時に夫の借金が発覚した33歳パート主婦の方。もう一人子どもが欲しいが可能かどうか、ファイナンシャル・プランナーの深野康彦さんがアドバイスします。※マネープランクリニックに相談したい方はコチラのリンクからご応募ください(相談は無料です)

★マネープランクリニック編集部では貯蓄達人からのメッセージを募集中です★
 
夫の借金が発覚し立ちなおしています

夫の借金が発覚し、家計をたてなおしています



■相談者
おんぷさん(仮名)
女性/パート・アルバイト/33歳
中部/借家
 
■家族構成
夫(会社員・37歳 )、子ども3歳
 
■相談内容(原文まま)  
子どもが1人生まれてから旦那の借金が発覚して残り250万円ほどあります。毎月2万6000円を返済しており、残り9年です。任意整理で、利子はなしにしてもらいました。旦那のお小遣いも、完済までは1万円です。借金発覚を機に、私も社会保険に入り、週5の8時間のパート勤務しております。できれば子どもを、もう1人欲しいと思っているのですが、経済的に難しければ、このままの方がいいのかなと、とても悩んでおります。年に1度は旅行にも行きたいですし、望まれれば大学や留学もさせてあげたいと思っています。それが2人分となると、やはり厳しいでしょうか。よろしくお願いします。
 
■家計収支データ
相談者「おんぷ」さんの家計収支データ

相談者「おんぷ」さんの家計収支データ



 
■家計収支データ補足
(1)住居費について
勤務先からの住宅手当の支給はありません。住宅購入については、お金があれば欲しいですが、無理だと思っているので見ることすらしていません。
 
(2)車両費について
車は軽自動車1台を所有しています。ローンで買ったのであと4年あります。この先、150万円くらいの軽自動車を10年おきくらいに買い替えたいです。
 
(3)加入保険について
・夫/貯蓄型終身保険(ドル建て終身保険、10年払込、死亡給付金約500万円、子の学資保険としても使えるように契約しました、大学資金用に解約したらだいたい200万円程になる予定です)=毎月の保険料1万6000円
・夫/医療保険(日額5000円、死亡給付金なし、先進医療特約付き)=毎月の保険料 2500円
・夫/収入保障保険(10万円、65歳まで)=毎月の保険料 2400円
・夫/ガン保険(ガンと診断されたら100万円、死亡給付金なし)=毎月の保険料 3300円
 
 ・妻/貯蓄型終身保険(15年払込、死亡給付金250万円、子の学資保険としても使えるように、解約したら135万円)=毎月の保険料 1万1000円
・妻/医療保険(日額5000円、先進医療特約付き、死亡給付金250万円)=毎月の保険料 6300円
・妻/ガン保険 (ガンの場合150万円)=毎月の保険料 3100円
※その他の保険もあり

(4)教育費について
児童手当の使いみちについては、今までは生活費に…。仕事をはじめてからは、全額貯金です。できるだけお金のかからない公立に行かせたい。大学も本人が望むなら。奨学金は借りない方向で考えたいです。留学は行ってほしいです。

(5)ボーナスの主な使い道について
全額貯金です。

(6)貯蓄と投資の内訳について
貯金と投資の内訳は、普通預金80万円、投資30万円です。投資ははじめて1年くらいです。ローンが終わったら3万円浮くので、そうしたらもうすこし額を増やしたいです。暴落がきたら株やETFも買ってみたいなあと思っています。旦那名義のiDeCoやNISAも、開設中です。ただ現金貯金もすくないので、投資はまだ早いのな?とも思っています。
 
(7)今後について
2人目が生まれた場合ですが、実家までは往復1600円かかるので、いざという時にお願いする感じになると思います。社保なので育休をとらせてもらってから、また復帰する予定です。希望は、旦那の扶養内勤務ですが、お金が足りなくなるのが1番嫌なので、足りなそうであれば、今までと同じ勤務体系で働こうと思っています。夫の勤務先には、退職金制度はないと思います。働ける間は働きたいと言っています。わたしも働こうと思います。(お金に余裕があれば働きたくないのが本音です)
 
■FP深野康彦の3つのアドバイス
アドバイス1 ボーナスから旅行費用を出しても大丈夫
アドバイス2 2人目が欲しいなら65歳まで働くつもりで
アドバイス3 マイホーム購入するなら2人目はあきらめないと老後資金がなくなります
 

アドバイス1 ボーナスから旅行費用を出しても大丈夫

子どもが生まれて借金発覚とは大変でしたね。でも、そのおかげで仕事を本格的に始められて生活を見直せたようなので、色々とつらいこともあったでしょうが、災い転じて福となすといってもいいかもしれません。今の家計管理はうまくやっていると思いますよ。

ただ、家電や車など大きな出費があるときにローンで買ってしまう傾向があるようで、それは今後もちょっと心配です。基本的に必要なお金を貯めてから買うように考え方を変えましょう。
 
おんぷさんが働きだしたことで、家計の収支はかなり良くなっています。毎月貯蓄が13万円ぐらいできていて、ボーナスも全額貯蓄しているのは頑張っていますね。
 
今あるご主人の借金の返済が9年後にはなくなり、家電のローン返済も来年4月にはなくなるので、これからキャッシュフローはどんどん楽になっていきます。今後大きな買い物の時にローンを組んだりしなければ、家計が厳しくなることはありません。
 
年に1度は旅行に行きたいとのご希望だったので、せっかくおんぷさんがフルタイムでパートを頑張っているのだから、ボーナスから10万円程度を旅行費用にあてていいと思いますよ。
 

アドバイス2 2人目が欲しいなら65歳まで働くつもりで

現在毎月10~13万円貯蓄しているとのことですので、12万円を毎月の貯蓄額に設定するといいでしょう。それにボーナスから20万円を貯蓄に回せば、年間164万円の貯蓄ができます。これをご主人が60歳になるまで続けられれば、トータルで3772万円になります。それに貯蓄型保険にご主人とおんぷさんそれぞれが加入していて、2人合わせて335万円になるので、これを加えると合計4107万円の資産が今後60歳までに積みあがることになります。
 
ここからまず車を10年ごとに買い替えたいとのことですので、今後2回買い替えたとして150万円×2回=300万円を差し引くと3807万円。そして教育費ですが、公立へ進学したとして子ども1人あたり700~800万円と考えると、2人分だと1400~1600万円です。これらを拠出しても2200万円以上残ります。もう一人子どもが欲しいという希望はかなえた場合、産休とかで実際の貯蓄額は少ないでしょうが、それでも無理にない範囲で2人目の教育費等も賄うことができるはずです。
 
ただし、子ども2人を育てて留学をさせるのは難しいでしょう。子どもは1人で我慢し生涯現役で頑張るということなら、期間や留学先にもよりますが可能かもしれません。いずれにしても、子どもが1人のままなら60歳まで働けば何とか老後も大丈夫そうですが、2人目が欲しいなら65歳まで仕事を続けたほうがいいでしょう。
 

アドバイス3 マイホーム購入するなら2人目はあきらめないと老後資金がなくなります

マイホームは欲しいが無理だとあきらめているとのことですが、仮に家を購入した場合のシミュレーションをしてみます。5年後ぐらいに貯金が900万円貯まったところで頭金500万円、諸経費200万円で2500万円の住宅を購入したとします。この場合、2000万円を借り入れることになりますが、25年の住宅ローンを組んだとすると毎月の返済額は約8万円です。ご主人が67歳まで返済を続けることになりますが、これでしたらギリギリなんとか可能かもしれません。ただし住宅を購入するなら2人目はあきらめないと自分たちの老後資金が全く準備できなくなってしまう可能性が高いので何を優先するのかよく話し合ってください。
 
最後に、今後暴落が来たら株やETFをやりたいとありますが、それはやめましょう。おんぷさんのご家庭は今は現預金優先です。保険もこれ以上入る必要はありません。2人目やマイホームの購入などを視野に入れるならば、今のペースで貯蓄を増やせるよう頑張ってください。
 

相談者「おんぷ」さんから寄せられた感想

この度はありがとうございました!マイホーム購入や、留学は難しくても、2人目の教育費はなんとか大丈夫と言ってもらえてとても嬉しかったです。マイホームはあきらめ、留学も本人が行きたければ自分で行ってもらうことにします!今後もしっかり気を引きしめて、まずは貯蓄を増やしていきます!働けるだけ、頑張って働きます!本当に、ありがとうございました(^-^)


教えてくれたのは……
深野 康彦さん
 
 

 


マネープランクリニックでもおなじみのベテランFPの1人。さまざまなメディアを通じて、家計管理の方法や投資の啓蒙などお金周り全般に関する情報を発信しています。All About貯蓄・投資信託ガイドとしても活躍中。近著に『55歳からはじめる長い人生後半戦のお金の習慣』(明日香出版社)、『あなたの毎月分配型投資信託がいよいよ危ない!』(ダイヤモンド社)など

取材・文/堀内玲子
 

★お金の悩みを解決!!マネープランクリニックの過去記事はコチラへ

【関連記事をチェック】
41歳貯金400万円。私は第2子希望だが、夫は経済的に不安と言います
32歳貯金500万円。子どもをもう一人欲しいが日本経済の先行きが不安
夫は50歳、貯金900万。第3子希望は無謀ですか?
33歳貯金500万。第2子と住宅が欲しいが親への援助が

 
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。