このスタンスは今でも変わらないので、物が見当たらなくなると家族は「ねぇ、売った?」と私に聞くほどです。
そんな私でも、「これは絶対に売らない!」と密かに決意しているアイテムがいくつかあります。そのひとつが及源の「角玉子焼」です。
もう5年くらい毎日のように使っていますが、まったくダメージはありません。しかも焦げつかず手入れも簡単。まさに理想のフライパンだったのです。
玉子焼きをキレイにつくりたいならやっぱり鉄のフライパン!
私が及源の「角玉子焼」を使うようになったのは、「鉄器は扱いやすくて手入れも楽」「しかも一生もの」という話を聞いたことがきっかけです。それまでは焦げつき防止加工が施されているフライパンを使っていました。確かに軽くて使いやすくてのですが、だんだん焦げつきが出るようになり年に3回くらいは買い替えをしなければならなくてコスパに問題があるなと思っていたのです。
そんなときに知人から鉄のフライパンをすすめられました。最初は「鉄こそ焦げつくし、手入れも大変なのでは?」と思っていたのですが、それは扱い方の問題だと。
実際に「角玉子焼」を使ってみると、確かに焦げつきがありません! ちゃんと熱してから焼けば、おもしろいように玉子焼きを丸めることができたのです。
購入ししてからもう5年。特殊加工されていないため、5年前と性能はまったく変わっていません。むしろ油がなじんでいるので、以前よりも使いやすくなっている気がします。
鉄器の本領は火を止めてから
鉄器を使ってみて、あらためて感じたのは余熱のすごさです。金属は一度熱を持つとしばらくその状態が続きますが、そのなかでも鉄は熱しにくく冷めにくい金属といわれています。そのため「もうちょっと加熱しようかな」と思っても、火を止めてそのまま放置しておけば食材に熱が通っていくのです。玉子焼きが半熟かなと思っても、放置しておけばOK。私はその間に洗いものをしたり、場合によっては洗濯物を干したりしています。時間の有効活用にもつながる優れものです。
面倒なお手入れは必要なし
鉄は焦げつきやすくてお手入れが面倒というイメージがあるかもしれませんが、この「角玉子焼」は焦げつきがないので、手入れも楽です。なじんでいる油を落としてしまうため、洗剤を使うことはめったにありません。私は肉や魚を焼いてニオイが残ったときにだけ洗剤を使用しています。お手入れはたわしやスポンジでこすり、そして水分を蒸発させるために1分程度火にかけるだけです。フライパンに油が足りないかなと思ったら、少量の油を表面にのばして終了。時間をかけて磨くこともありませんし、メンテナンスというメンテナンスは買ってから一度もしたことがありません。
日常的につくる玉子焼きがキレイに仕上がること、そしてお手入れの手軽さなど魅力がたくさんある「角玉子焼」。何でも売ってしまう私でも、「このアイテムは絶対に売らない!」と決めているのはこういった理由からなのです。