これから一人で老後を過ごすのが不安です
皆さんから寄せられた家計の悩みにお答えする、その名も「マネープランクリニック」。今回の相談者は、母親の持ち家で母と同居中の56歳独身女性。一人暮らしをしたこともなく、自身の老後が見えてきて不安が募っているとのこと。ファイナンシャル・プランナーの深野康彦さんがアドバイスします。※マネープランクリニックに相談したい方はコチラのリンクからご応募ください(相談は無料です)★マネープランクリニック編集部では貯蓄達人からのメッセージを募集中です★
老後が見えてきて不安が募っています
■相談者
世間知らずさん(仮名)
女性/会社員/56歳
関西/親の家で同居
■家族構成
母(85歳)
■相談内容(原文まま)
現在56歳独身で母親と同居しています。住まいは現在住んでいる家を確保できると思います(修繕費10万円/年)。結婚の予定はありません。会社員で現在の職場に定年 (60歳)までいたいと考えています。一人暮らしをしたことがなく、老後が近くなって不安になってきました。退職金は500万円程度を見込んでいます。老後はどれぐらいの月額生活費で生活すれば安全でしょうか? また長く生きたときに備えて、なるべく年金額を増やしたいと思います。よい方法があればアドバイスをください。
■家計収支データ
■家計収支データ補足
(1)家計について
母の年金は年間180万円程度です。貯蓄はわかりません。恥ずかしながら生活費は母が出しております。光熱費は 水道代 5000円 電気代 1万円 ガス代6000円。
(2)住宅費について
築年数は20年、固定資産税は年間14万円。今のところ、リフォームやメンテナンスの予定はありません。また、住宅の固定資産税の他、若いころに土地を購入して、固定資産税を年間8万円支払っています。ローンは残っておりません。
(3)加入保険について
・本人/個人年金保険(60歳払込終了 60歳から終身年金 61万円、入院保障日額5000円付)= 毎月の保険料1万4970円
・本人/個人年金保険 (60歳払込終了 60歳から15年確定年金 52万円) = 毎月の保険料1万円
・本人/個人年金保険(60歳払込終了 60歳から終身年金 44万円) = 毎月の保険料1万2341円 以下(5)の年金の内容
(4)貯金1000万円の内訳
普通預金320万円、定期預金680万円
(5)年金について
<厚生年金>
63歳 96万円/年額
64歳 104万円/年額
65歳以降 170万円/年額
年金ネットでみたところ、標準で上記金額ですができれば繰り下げ受給の制度を使ってできるだけ終身年金を増やしておきたいと考えています。
<個人年金>
60歳以降の終身年金 44万円/年額
60歳以降の終身年金 61万円/年額
60歳から15年確定年金 52万円/年額
<年金財形貯蓄>
60歳時点 550万円見込(現在残高 410万円 上記貯蓄総額には含まず)
(6)勤めについて
65歳まで再雇用制度はありますが 母が要介護状態になれば、母のことを優先させたいと考えております。状況次第ですが とりあえず60歳退職で考えております。
(7)家族について
母は現在、通院はしていますが身の回りのことはできております。母から相続する可能性があるのは、自宅の他に1カ所母の所有の不動産※があり、それを弟と分けることになると思います。相続税はおそらく400万円以内(1/2で計算)に収まるかと思います。弟は結婚して別に住んでおります。
※自宅の他にある不動産ですが、貸すことにより、固定資産税を捻出しています。ただし税金を支払うのがやっとのようです
■FP深野康彦の3つのアドバイス
アドバイス1 60歳までに3050万円貯められるので老後は心配なし!
アドバイス2 定年で仕事をやめても貯蓄ができるほどの余裕があります
アドバイス3 楽しんでお金を使う準備を今からしておきましょう
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