それでは次に、ccTLD の人気ドメインについてご紹介致します。
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● ccTLD ( Country-Code Top Level Domains ) |
◆ 汎用JP |
2001年5月7日より正式運用が開始された、新しいドメインです。
従来と異なり、取得資格制限がなく※、企業や個人など誰でも取得することができます。取得個数にも制限はありません。 ドメイン名には日本語を指定することも可能ですが、日本語を使ったドメイン名の運用は、2001年6月現在、まだ開始されていません。 まだ運用が開始されたばかりなので、望みのドメイン名が取得できる可能性は、 (少なくとも「.com」などよりは)高いと思われます。 既に「同時申請期間」は終了していますので、ドメイン名の取得は「早い者勝ち(先願登録)」です。 狙っているドメイン名が空いているなら、早く取得申請をした方が良いでしょう。 |
このドメインを管理している機関(レジストリ):
JPRS(日本レジストリサービス)
http://www.jprs.jp/ |
従来から運用されている「jp」ドメインです。 汎用JPと違って、第2レベルドメインには、必ず何らかの属性名または地域名が指定されます。
属性型:co.jp | 株式会社などの会社や、信用金庫・信用組合など |
ne.jp | 不特定多数の利用者に対して提供されるネットワークサービス |
go.jp | 日本の政府機関・各省庁所轄研究所など |
or.jp | 「co.jp」などのドメイン名の条件に該当しない法人 |
ac.jp | 学校教育法などの法律の規定による学校など。(ただし、ed.jp 取得条件に該当しないもの。) |
ed.jp | 保育所、幼稚園、小学校~高等学校、専修学校などのうち主に18歳未満を対象とするもの。 |
ad.jp | 日本ネットワークインフォメーションセンターの会員 |
gr.jp | 日本国内の個人または法人によって構成される任意団体 |
上記の内、個人※でも取得が可能なのは、gr.jp だけです。
※あくまでもグループ用ドメインなので、代表者と副代表者の2名が必要です。
企業の場合、「co.jp」を取得すれば、確実に「日本国内に存在する企業である」ということが示せるわけですから、 通販サイトなどでは、「.com」などよりも、利用者に安心感を与えられるかも知れません。
地域型:
osaka.jp や tokyo.jp など、第2レベルドメインに地域名が指定されるドメイン。
個人でも取得できます。
なお、「1組織1ドメイン」という原則※があるので、1つの組織(個人)が複数のドメインを申請することはできません。
※「co.jp」ドメインを持っている会社が、自社運営のネットワークサービスに「ne.jp」ドメインを取得することは可能なようです。
http://www.nic.ad.jp/
◆ .tv |
ccTLD でありながら、世界中から人気を集めているドメインの1つです。 「.tv」は、太平洋の島国「ツバル国(Tuvalu)」に割り当てられた ccTLD です。 ツバル国は、「.tv」ドメインの独占的な使用権をアメリカの「dotTV」社に譲っていますので、 現在では「dotTV」社が「.tv」ドメインの全てを管理しています。 取得資格の制限は特になく、世界中の組織や個人が自由に取得できます。 維持費は年間$50ですが、英数文字3文字以内で構成されるドメイン名は「プレミアムネーム」と指定されており、 価格が非常に高く設定されています。 取得するなら、4文字以上の名前を考えた方が良いでしょう。 |
このドメインを管理している機関(レジストリ): |
◆ .to |
忘れてならないのは「.to」です。比較的早くから人気を集めたドメインです。 「.to」は、太平洋の日付変更線の近くにある「トンガ王国(Tonga)」に割り当てられた ccTLD です。 取得資格に制限はなく、誰でもいくつでも取得することができます。
また、「.to」ドメインでは、ドメイン所有者データベースを公開しない方針なので、
住所を知られたくない※個人にも良いでしょう。
なお、アダルト系サイト運営目的には使用できないことになっています。 |
このドメインを管理している機関(レジストリ): |
◆ .ac |
日本でも「ac.jp」が学校関係向けに利用されているように、「ac」ドメインは、学術関係サイトに人気のドメインです。
「.ac」は、アセンション島に割り当てられた ccTLD です。 |
このドメインを管理している機関(レジストリ): |
今回は、今人気のドメイン・これから新しく運用が開始されるドメインについて、いくつかご紹介致しました。
今回扱いきれなかったドメインなどについては、またの機会にご紹介したいと思います。
【独自ドメインを取得しよう!】シリーズ 過去の記事 |
第1回「ドメインの基礎と種類」 |