子育て

親としての自信をなくしたとき、勇気をもらえる1冊

自己啓発の源流として知られるアドラー心理学は、子育てや親子関係に悩んだとき解決のヒントになることも。子育て・PTA情報ガイドの長島ともこさんのイチオシ書籍は、アドラーの思想をまとめた『嫌われる勇気』。子育てに勇気をもらえるんだとか。

長島 ともこ

執筆者:長島 ともこ

子育て・PTA情報ガイド

 
アドラーの思想を1冊に凝縮

168万部を突破したベストセラー


子供が言うことを聞かない、園や学校で友達に手を出してしまったなど、子育ての中でわが子のマイナス面に出くわすと、自分の子育てに原因があるのではないかと自分を責め、親としての自信をなくしてしまうことがありますよね。
 
自身も育児を経験した上で、皆さんに楽しめる育児を提案したいと考える私がおすすめするのは『嫌われる勇気』です。フロイト、ユングと並び、心理学の三大巨頭とよばれるアルフレッド・アドラーの思想が対話形式でわかりやすく書かれており、子供との関わり方についての具体的な処方箋が満載です!

   

子どもが勉強しない。その結果を受け止めるのはだれ?

子どもとどう関わるか

アドラー心理学の入門書として対話形式で読みやすく作られている

子どもが言うことを聞かずに悩んでいる親には、言うことを聞く周囲の子と比較したわが子の姿が写っているのではないでしょうか。
 
たとえば、勉強は子どもの課題であって親の課題ではない、勉強しないと選択した子どもがテストで0点をとっても、その結果を受け止めるのは親ではなく子どもであるという考え方です。
 
親は子どもを思って忠告をしたり、 塾や習い事をさせたりしようとしますが、子どもの反発を招くことも少なくありません。親は子どもに、勉強は子ども自身の課題であること、子どもが勉強したいと言ってきたらいつでも援助する用意があることの2つを伝えるだけでよいと気づかせてくれます。

 

何歳から読んでも遅くない!

いつ読んでも新しい気づきが

アルフレッド・アドラー(1870~1937年)は個人心理学の創始者


私がこの本を読んだのは40代になって上の子の高校受験が終わり、子育てが一段落したと実感したときでした。この本は育児の視点から自身の人生についてまで、実にたくさんの気付きを得られます。

至るところから子育てに勇気をもらえるフレーズが目にとびこんできます。何歳で読んでも遅くありません! 子育てに邁進しながら悩み続ける親御さんたちにイチオシの1冊です!

 

DATA
ダイヤモンド社 | 嫌われる勇気

著者:岸見一郎 古賀史健
ページ数:296P
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※乳幼児の発育には個人差があります。記事内容は全ての乳幼児への有効性を保証するものではありません。気になる徴候が見られる場合は、自己判断せず、必ず医療機関に相談してください。

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