初代iPhoneがアメリカで発売となって約一年。iPhone 3Gでは日本で使える通信方式に対応し、さらに日本語も扱えるようになった。7月11日が待ち遠しい限りだが、ここで初代iPhoneの凄さを改めて振り返り、iPhone 3Gの魅力に迫っていきたい。
iPhoneでできること、できないこと
ガイドは昨年の6月29日にiPhoneを購入するためにアメリカ・ハワイに飛んだ。無事に購入できたものの、アメリカ在住者しか回線の開通作業ができないため、ほとんどの機能を使うことができなかった。その後、なんとかプリペイドというかたちで契約。いまでも無事に使えている。残念ながら日本では通信方式の違いにより、電話としては使えないが、アメリカ出張の際には、「電話機」として活用している。ガイドが持っている初代iPhone。アメリカ出張では手放せない存在になるほど活躍中 |
では、そもそも、やたらと話題となるiPhoneは何がすごいのだろうか。
日本のケータイと機能面で比較した場合、iPhoneは決して、すごい電話機ではない。日本のケータイは移動体向け地上デジタル放送「ワンセグ」やおサイフケータイといったサービスに対応。さらに動画や音楽、パソコン向けサイトの閲覧も可能だ。電話機のかたちをしながらも、まるでパソコンのような機能を誇っている。
一方、iPhoneはテレビも見られなければ、コンビニで買い物もできない。しかし、そのエンターテイメント性のある操作性は、さわった瞬間に誰もが驚き、使っていて「楽しい」と思えるようになっている。
iPhoneは3.5インチの大型ディスプレイを指で触って操作するインターフェースになっている。日本のケータイの場合、メニューを操作するには、サブメニューを呼び出して、変更したいメニューにカーソルを合わせて、真ん中のキーを押す、という煩わしい操作体系になっている。
しかし、iPhoneの場合、ほとんどの操作が直感的に行える。ホームページを見ているときも拡大したい部分に指を当てれば表示が大きくなる。さらに大きくしたいときは人差し指と親指を画面にあて、二本の指を広げれば拡大できてしまうのだ。自分の思いのままに操作できるのがiPhoneの最大の特徴だ。
ホームページや画像は指で拡大表示できる。直感的に操作ができるのでとても快適だ |
初代iPhoneはアメリカなど一部の国でしか販売されていないため、文字入力は英語などしか対応していない。7月11日に発売されるiPhone 3Gは当然のことながら日本語入力に対応する模様だ。パソコンと同じようなキーボードが画面に登場し、そこに両手で打ち込むスタイルと、日本のケータイのようにテンキーで打ち込む2つの入力スタイルに対応している模様だ。
発売開始直後には、ヤフー!ケータイといったこれまでの携帯電話用コンテンツの閲覧はできない(今後、対応する可能性はあるが)。ただし、Safariというブラウザが搭載されているため、パソコン用のサイトが外出先でもしっかりと閲覧できるようになっている。
iPhoneは無線LANにも対応するので、自宅ではリビングやベッド、外出先ではソフトバンクモバイルのネットワークを使ってホームページの閲覧が楽しめる。拡大、縮小も思いのままなので、かなり快適だ。ガイドはiPhoneを持つようになって、リビングやトイレなどではiPhoneを使って調べ物をする機会が増えた。いまではパソコンを使ってホームページを見ることが減ってしまったくらいだ。
地図はグーグルマップを見ることができる。そのため、初代iPhoneでも日本語で閲覧できる |
次ページ>>iPhoneは高い?安い?