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家計簿で挫折した経験、ありませんか?
女性の7割以上が家計簿で挫折しています(1)。男性は、家計簿をつけようとすら思わなさそうですが……。家計簿をつけるのは手間です。家事に仕事、子育て、人付き合いと、いつだって忙しい日々を送っていると、家計簿をつけている時間などありません。そんな時間があったら「寝かせてくれ!」と言いたいくらいです。
でも、家計簿は大切です。そんなことは誰にだって分かります。お金で苦労をしたくないなら、家計簿をつけるべきです。
「時間がない」→「お金を管理できない」→「無駄遣いが増える」→「もっと働く」→「さらに時間がなくなる」……と、負のループに陥る人もいます。こうなってしまうと深刻です。そこで今回、家計簿に挫折したことのある方へ向けて1つ提案をします。
家計簿の2つの役割をおさらい
本題へ移る前に、ちょっとだけおさらい。そもそも、なぜ家計簿が大切なのでしょうか?家計簿には2つの役割があります。1つは「無駄遣いの見える化」です。もう1つは「貯金の進み具合をモニタリングすること」です。
1つ目の「無駄遣いの見える化」ですが、家計簿をつけると、無駄遣いが分かります。僕ら人間は、自分が思っているほど賢くありません。お酒の勢いや疲れた拍子に、つい無駄遣いしてしまいます。
最悪なのが、自分の無駄遣いに気づいていない場合です。そうなると、いつまでも無駄遣いが止まりません。穴の空いたバケツから水が漏れてしまうように、サイフからお金が流れ出てしまうのです。家計簿は、このような無駄遣いに気づくのに役立ちます。
2つ目は、「貯金の進み具合をモニタリングすること」です。家計簿をつけると、貯金目標に向かってどれだけ進んだか分かります。モニタリングをすることで目標を思い出し、見失わずに済むので便利です。
モニタリングの効果は科学的にお墨付きです。Psychological Bulletinに掲載された論文(2)によると、モニタリングによって目標達成率が高まることが分かりました。
たとえば、ダイエットで「体重を記録すると痩せる!」なんて話を聞きます。これも、モニタリングの威力です。モニタリングは、貯金にも応用できます。お金を貯めたいのであれば、貯金の進み具合をモニタリングすればよいのです。
モニタリングだけでもやってみよう!
ここで、僕から提案があります。いきなり家計簿をつけるのは大変です。挫折した方も多いでしょう。そこで、貯金の進み具合だけをモニタリングすることだけに絞ってはいかがでしょう。これは、僕自身も実践しているテクニックです。モニタリングに家計簿は必要ありません。必要なのは、「いくら貯金が進んだか?」という情報だけです。
すべきことは以下の3つだけです。
その1:先月初めの資産残高を調べる(全ての預金残高、借り入れ状況を調べる)
その2:今月初めの資産残高を調べる(全ての預金残高、借り入れ状況を調べる)
その3:先月初めから、今月初めにかけての変化を見る
この方法では、月1度の手間だけで貯金の進み具合が分かります。
【例】
その1:先月初めの資産残高を調べる
- 預金残高:150万円
- 借り入れ状況:住宅ローン1000万円
- 預金残高:145万円
- 借り入れ状況:住宅ローン990万円
- 預金残高:145万円-150万円=▲5万円
- 借り入れ状況:1000万円-990万円=▲10万円
この振り返りを、月に1回やります。慣れれば、30分とかからず作業が終わります。手間は減るうえ、効果はテキメンです。
まとめ
家計簿で挫折するのは、「目的意識が薄れてしまう」からだと思います。漠然とした思いでは、家計簿は続きません。手間をかけるのが、バカバカしく感じるからです。「無駄遣いを減らしたい」のか、「貯金の進み具合を知りたい」のか、目的によって必要な対応は変わります。後者だけの方は、わざわざ家計簿をつける必要はありません。モニタリングだけで十分です。
家計簿で挫折したことのある方へ。試しに、「モニタリング」だけでも始めてみませんか?
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【参考文献】
- 調査:Money Forward, 2015, "家計簿に関する意識調査"
- 論文:Benjamin Harkin, Thomas L. Webb, Betty P. I. Chang, Andrew Prestwich, Mark Conner, Ian Kellar, Yael Benn, and Paschal Sheeran, 2016, "Does monitoring goal progress promote goal attainment? A meta-analysis of the experimental evidence", Psychological Bulletin, 142(2), pp. 198-229