薄さ11.4mmは世界最薄。シャツの胸ポケットに入れておいても違和感がない |
703iシリーズで世界最薄の折りたたみ3Gケータイとして人気だったN703iμ。後継モデルとなるN704iμでは細部の改良が加えられ、さらに快適に使えるように進化している。
N704iμの最大の進化ポイントはやはり「国際ローミング」だ。NTTドコモが提供する「WORLD WING」サービスに対応。海外の43の国と地域(2007年6月現在)で、N704iμをそのまま使うことができる。日本国内で使っている電話番号とメールアドレスを海外でも利用できるのでかなり便利といえるだろう。
ただし、使えるのは3Gに対応した国と地域のみ。ヨーロッパ、韓国、香港、マレーシアといったアジアの一部などとなっている。アメリカや中国などは非対応となるので注意が必要だ。
N704iμでは、前モデルN703iμと比べてデザインが変更されている。これは「女性を意識したデザインにしたかった」(NEC)というのが理由だ。N703iμでは表面に凹凸があったが、N704iμでは平坦な処理となっている。しかし、「立体感ペイント」という塗装を施すことにより、フラットであるにもかかわらず、奥行き感のある見た目となっているのが特徴だ。
着信時などに光って知らせてくれる。パターンは自作することが可能 |
また、背面には7×7のLEDが埋め込まれている。普段は隠れて見えないが、着信時やケータイを閉じたとき、音楽再生時などに様々に光るようになっている。
発光パターンは、NECのサイト「みんなNらんど」からダウンロードが可能。さらに、パソコン用サイトマイシグナルクリエーター
を使えば、自分の好きなデザインにドットを配置したオリジナルパターンを作ることができる。
N703iμは年配層からも人気があったため、N704iμでは、拡大文字機能に注力されている。リダイヤルや発着信履歴、本文プレビューなどでも拡大文字で表示ができる。さらにメール閲覧中に、左右キーを長押しするだけで、文字を拡大・縮小することが可能だ。このあたりの機能は、年配層だけでなく、長文メールを数多く受信するヘビーユーザーにも重宝しそうだ。
また、前モデルでは「指紋が目立つ」というキーシート部分だったが、N704iμではデザインと素材の質感を変えることで、目立ちにくい配慮がされている。
ディズニーモードが搭載され、待ち受け画面は月ごとに変化するようになっている。カメラは130万画素で、おサイフケータイ機能は搭載していない。本体サイズは薄いが連続待ち受け時間690時間、連続通話時間200分となっている。
余計な機能は不要で、メールと電話とiモードが使えれば充分。とにかく薄いケータイが欲しいというユーザーには最適な一台と言えるだろう。
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NTTドコモ N704iμ