奨学金返済は繰上返済で完済すべきでしょうか?
皆さんから寄せられた家計の悩みにお答えする、その名も「マネープランクリニック」。今回の相談者は、夫が海外赴任となり、駐在中は専業主婦業となる29歳の女性。貯蓄があまりないこと、奨学金返済などで悩んでいるとのこと。ファイナンシャル・プランナーの深野康彦さんがアドバイスします。※マネープランクリニックに相談したい方はコチラのリンクからご応募ください。(相談は無料になります)■相談者
ポムさん(仮名)
女性/専業主婦/29歳
バンコク/借家
■家族構成
夫(会社員/32歳)
■相談内容
今冬からバンコクで約3年間の駐在生活となりました。また、バンコクへの駐在と同時並行で、2年間日本の通信制大学院に通うことになりました。結婚式費用等で貯蓄は少ないままですので、駐在中に学費を2年分払いながらも、抑えるところは抑え貯蓄も頑張りたいです。奨学金返済をまとめて行うか、それとも毎月地道に返済していく方がいいのか等もアドバイスいただければと思います。
■家計収支データ(※すべてデータ作成時のレートで円換算)
■家計収支データ補足
(1)加入保険について
・夫/終身保険(65歳払い込み終了、死亡保障700万円)=保険料18万円(年払い)
・夫/医療保険(60歳払い込み終了、入院5000円、解約返戻金あり)=保険料4万円(年払い)
他に妻が被保険者の保険を親が掛けている
(2)スクーリングについて
学費は年間約80万(前期40万、後期40万)。1年分は払い済み。残1年分。
1年で3回×2年間=6回、スクーリングで帰国が必要。その際の費用は飛行機と宿泊費等合わせ、1回につき約10万円。卒業までのスクーリング回数は残りあと5回を予定している。
(3)奨学金について
・夫 借入額220万円/返還期間8年/返還額・月2万3000円
・妻 借入額120万円/返還期間7年/返還額・月1万5000円
(4)今後の目標や予定について
駐在期間が延長になることも多く、見通しが不透明な状態。帰国できれば住宅購入も視野に入れたいが至急ではない。子どもは1~2人を希望、進路は中学受験も視野に入れている。帰国後の給与体系はまだ不明だが、駐在前と同じボーナスがある体系に戻り、年収としては変わらない予定。また、妻は帰国後に非常勤講師で復帰希望。
(5)帰国後の生活費
家賃は7万~8万円を予定。生活費について食費は3万5000円、水道光熱費は1万5000円程度を想定。クルマの購入は検討中。
■FP深野康彦の3つのアドバイス
アドバイス1 奨学金は夫婦ともこの3年で完済したい
アドバイス2 妻の職場復帰は家計にとって大きなプラス
アドバイス3 「貯められる」うちに貯めておく
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