資金的にこのまま一人で生きていくことは可能でしょうか?

皆さんから寄せられた家計の悩みにお答えする、その名も「マネープランクリニック」。今回の相談者は、老後資金が不安という46歳の会社員女性。加えて、毎日片道2時間の通勤で、定年まで働く自信もないとのこと。ファイナンシャル・プランナーの深野康彦さんがアドバイスします。
老後のお金は足りますか?

老後のお金は足りますか?


■相談者
おばちゃんさん(仮名)
女性/会社員/46歳
関西/借家
 
■家族構成
一人暮らし
 
■相談内容
10代からずっと最低賃金の非正規雇用だったため40歳までは貯金が全くありませんでした。ブラック企業で日雇い扱いで何年も働いていて、社会保険や厚生年金、雇用保険は未加入、30歳のときにようやく加入させてもらうことができましたが、最低賃金のままでした。
 
ようやく重い腰を上げて資格を取得し、40歳のときに正社員での転職をすることができたため少しずつ貯金を始めましたが、先日ふと電子版の「ねんきん定期便」を見てみたら、現時点で年額72万円程となっており、老後がとても不安になってきました。
 
貯金はスタートが遅かったので、NISAや個人型確定拠出年金、持株会などの投資系がほとんどですが、ここ最近の不安定な世界情勢もあり、ほとんどのものに含み損が出ているものの、積立型のものは今後も継続予定です。ただし、55歳以降の貯蓄は、状況を見ながら現金比率が高くなる方向へシフトしていく予定です。
 
現金の積み立ては10年に1度のクルマの買い替え費用としており、車検やメンテナンス費用はボーナスから支出しています。クルマ通勤のため、現役の間は手放す予定はありません。
 
ローンはなく、1回払いのカードの支払い(家賃以外のほとんど)のみが借り入れです。今の職場はここ2年で残業が異様に多くなり、通勤にも片道2時間かかるため体力的に定年まで勤められるかどうかもわかりません。
 
今は残業と休日出勤でほとんど自宅にいる時間がなく、食費は毎日職場近くのコンビニで真空パックのお惣菜を買っているため高くなっていますが、仕事が落ち着けば自炊率を増やして食費は減らせる見込みです。
 
歳をとってからの中途入社のため、退職金もほとんどあてにはできません。65歳以降は車を手放し、安い数百万の中古マンションを現金で購入しようと考えています。家族からは10代で絶縁されており、生涯孤独を覚悟しています。このままの生活を続けていて老後は大丈夫でしょうか。よろしくお願いします。


■家計収支データ
相談者「おばちゃん」さんの家計収支データ

相談者「おばちゃん」さんの家計収支データ



 
■家計収支データ補足
(1)勤め先について
​定年60歳、再雇用65歳の制度があります。本人も65歳すぎても働く意思あり。退職金については、ハローワークの求人票に5年以上勤務で支給対象と記載されていただけなので、あてにせず、ないものと考えている。
 
(2)住宅について
職場の近くで​ずっと探しているが今より安い物件はなく、最低でも2万円以上は家賃が高くなってしまうことと、引っ越し費用がかかることや保証人探しが困難なことから今は考えていない。
 
(3)加入保険について
​・本人/養老保険(53歳払い込み終了、58歳で満期120万円)=毎月の保険料1万円
・本人/終身保険(55歳払い込み終了、死亡保障380万円)=毎月の保険料1万円 ※解約予定、61歳時点で解約返戻金約250万円(120%)
・本人/個人年金保険(10年確定、65歳から年額40万円)=毎月の保険料1万円
・本人/医療保険(終身、60歳払い込み終了)=毎月の保険料1万5000円
・本人/医療保険(入院日額5000円)=毎月の保険料1200円 ※いずれ解約予定
 
(4)車の維持費以外のボーナスの主な使いみち
積立定期に16万円/年、持株会に10万円/年、年に1度の国内旅行に10万円、家電の買い替えや個別株の購入で、あとは普通口座へ。
 
(5)通信費と趣味娯楽費の内訳
通信費……インターネット・ケーブルテレビ1万円、ガラケー1500円、格安スマホ1000円
趣味娯楽費……ペット(熱帯魚)関係2000円、ふるさと納税6000円、書籍代2000円、医療費5000円、被服費3000円、交際費4000円
 
(6)クルマの買い替えについて
60歳の定年までに最低1度は買い替える予定。再雇用で65歳まで働けるなら2度の買い替えとなりそう。
 
■FP深野康彦の3つのアドバイス
アドバイス1 現状のままで老後資金は十分準備可能
アドバイス2 年金が足りなくてもパート収入や家計管理でカバー
アドバイス3 コストアップでも勤務地の近くに引っ越しを

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