「お金を貯めるぞ!」と意気込んだのも束の間。2~3日経つと、「あれ? また無駄遣いしてる……」なんて経験はありませんか。僕にはあります。
 
「お金を貯めるのは大切!」「貯金しないと将来大変!」ということは、重々承知しているものの、いざお金を貯めようとすると、なかなか上手くいきません。
 
貯金が三日坊主になってしまう大きな原因の1つとして、「どうにでもなれ効果(What-the-hell Effect)という心理効果があります。
 
1週間に1回はズル休みする

日常のちょっとしたことが、どうにでもなれ効果につながり、貯金が三日坊主になってしまうのです。

 

缶ジュース1本の我慢でさえ、どうにでもなれ効果になりえる⁉

たとえば、「今日は缶ジュースを買わないぞ!」と決めたとしましょう。しかし、僕ら人間は少し魔が差すと「1日くらい、贅沢してもいいか!」と、つい自動販売機で缶ジュースを買ってしまうものです。

このとき、ちょっとしたルール違反がきっかけで、自制心が崩壊します。そして、「もう貯金がなんだ! どうにでもなれ! もう1本飲んでしまえ!」と、どんどん目標から遠ざかってしまうのです。これが、どうにでもなれ効果です。
 
筆者もよく、こんな経験をしました。あなたにも覚えがあるのではないでしょうか。貯金が三日坊主になってしまう方は、この「どうにでもなれ効果」を防ぐのが効果的です。そこで今回は、貯金の三日坊主を防ぐ「ズル休み」のコツをご紹介しましょう。 
 

ズル休みが貯金の成功率を高める!

貯金の三日坊主を防ぐコツは、「ズル休み」です。ポルトガルの大学の研究(1)によると、「週に1日ほどズル休みをする日」を設けることで、貯金の成功率が高まりました。
 
たとえば、「自動販売機で缶ジュースを買ってはいけない」のように節約をする場合、「週に1回、毎週金曜日だけは、ズル休みしてもよい(缶ジュースを買ってもよい)」とすることで、格段に成功率が跳ね上がるみたいなんですよ。

つまり、「ちょっと自分に甘くする」ことで成功率が上がるってことなんですな。以前に、「自分に厳しすぎる人は貯金できない!」(2)なんて話をしましたが、ズル休みをすることで、ほどよく自分に優しくなるのがよいのでしょうな。
 

週に1日、ズル休みをしよう!

「タバコ」など、依存性のあるものに限っては「ズル休み」は許されません。とはいえ、ズル休みを意図的に組み込むことで、多くのお金を節約できることが期待できます。

たとえば、お昼代を節約するために「毎日、お弁当を持っていって食べている」という方もいらっしゃるでしょう。けれど、毎日お弁当を作るのは大変です。

忙しくて1日や2日、お弁当を作れない日があると、「もうどうにでもなれ! お弁当づくりはもういいや!」といったように、どうにでもなれ効果を誘発しかねません。
 
そこで、「週に1日はお弁当ではなく、1食700円くらいの、ちょっと豪華なランチを食べに行ってもよい」のように、ズル休みする日を決めておきましょう。

すると、普段から週に1度、ズル休みしているので、いざ風邪などでお弁当を作れなくても、「まぁ、ズル休みを先倒しにしたのだと思おう」「昨日はお弁当をサボってしまったから、今週のランチはなし!」と、どうにでもなれ効果を未然に防ぎ、発想を切り替えることができるのです。
 

まとめ

貯金は短距離走ではなく長距離走ですから、厳しすぎては続きません。ほどほどに、継続できるペースで、「ちょっと自分に甘いかな!?」くらいだと継続できてちょうどよいです。
 
僕自身、「お祝いごとがあるときは、美味しいワインを買って自宅でお祝いしてもOK」「週末の仕事帰りに限って、自動販売機で缶コーヒーを買ってもOK」のように、意図的にズル休みをしています。

「貯金を始めると、いつも三日坊主になってしまうんだよね……」とお悩みのあなた。ちょっとだけ自分に優しくなって、「ズル休み」する計画を立ててみてはどうでしょうか。
 
【参考文献】
  1. 論文:Rita Coelho do Vale, Rik Pieters, and Marcel Zeelenberg, 2016, "The benefits of behaving badly on occasion: Successful regultion by planned hednic deviations", Journal of Consumer Psychology, 26(1), pp. 17-28
  2. 記事:Fuschia M. Sirois, 2014, "Procrastination and Stress: Exploring the Role of Self-compassion", Self and Identity, 13(2), pp. 128-145
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。