シェフは単純に料理人のことではなく、そのレストランにおけるトップの料理人のことです。つまり、ひとつのレストランには通常ひとりのシェフしかいません。そして、各レストランではひとりのシェフが考えた料理が提供されるのです。
しかし、複数のシェフがいて、さまざまな料理が食べられるレストランがあります。それは、私が今もっともイチオシしたいレストラン、「re:Dine GINZA(リダイン ギンザ)」です。
食マーケティング総合企業favyが手掛けた日本で初めての「シェフのためのコワーキングスペース」で、2019年1月17日銀座にオープンしました。
通常のレストランとは異なり、複数のシェフの料理を味わえる、新しいかたちのレストラン。気に入ったシェフを応援する楽しみもあるのです。
さまざまなジャンルの料理が食べられる
大きな特徴はやはり、複数人のシェフがひとつのレストランを形作っていることです。ダイニングや支払いなどは共通ですが、それぞれのシェフが完全に独立しており、スープカレーから和イタリアン、ビストロ料理からモダンフレンチなどを自由にオーダーできます。
数あるメニューのなかでも、私が特にイチオシしたい料理はこちら。
「とろとろ豚ナンコツスープカレー」(2680円/税別)
シェフ:高島朋晃氏
店名:スープカレーとプリンの店「パッション」
「あまっ娘人参のムース オマール海老と野菜のジュエリー」(2160円/税別)
シェフ:高山仁志氏
店名:モダンフレンチ「BOW」 「とろとろ豚ナンコツスープカレー」は、さまざまな素材を使った出汁から作られており、複雑で豊かな旨味が感じられるのが、オススメのポイント。名前通りにとろとろの豚ナンコツに加えて、フリット、グリル、素揚げなどそれぞれに最適な調理が施された約10種の野菜が提供されており、栄養バランスも抜群によいのです。 「あまっ娘人参のムース オマール海老と野菜のジュエリー」は非常に甘いことで有名な「あまっ娘野菜」を150度で6時間ローストして甘味を引き出しています。ピューレとムースで軽やかな口当たり。このようなモダンフレンチが食べられるのも、嬉しいところです。
バラエティに富んでいるのはシェフや料理だけではありません。100種類ものワインを好きなだけ楽しめるプランも用意されているのです。ソムリエもいるので、迷ったら何でも聞いてみましょう。お酒好きにもイチオシのダイニングです。
好きなシェフを応援できる
実は、ほかのレストランにはない特徴がまだあります。それは、シェフに投票して応援できることです。一定期間ランキング1位を獲得すると独立を支援してもらえたり、逆に、評価がよくなければ入れ替わりを余儀なくされたりと、投票によってシェフの進退が決まるので非常に緊張感があります。
シェフとより一体感をもてるのは、新しいダイニングの形である「re:Dine GINZA」だけのイチオシ体験であると言ってよいでしょう。
DATA
re:Dine GINZA(リダイン ギンザ)
住所:東京都中央区銀座4-3-1 並木館 9F
TEL:050-3628-5009
営業:17:00~23:00(フードL.O. 22:00、ドリンクL.O. 22:30)
定休日:不定休
アクセス:東京メトロ「銀座」駅から徒歩1分