実は、この話には続きがありまして。僕は、お金よりも大切な3つのモノの中でも、最優先にすべきなのが「健康維持」であり、最強の投資だと考えております。なぜなら、健康に気をつけることで、お金よりも大切な健康が手に入るだけでなく、お金も手に入ってしまう可能性が高いからです。 そこで今回は、僕が最強の投資だと考える「健康維持」の素晴らしさについて解説していきます。
健康な人ほど収入や貯蓄が多い
第一に、「健康な人」ほど収入や貯蓄が多いです。不健康な人は働くことが困難です。だから、経済的な観点から見ても、「健康は大きな財産だ!」という点は間違いありません。健康維持は、財産を守ることと同じだということです。ほかにも、2011年に発表された論文(2)によると、「睡眠時間を削りすぎると貯金が減る」ことが判明しました。また、厚生労働省が2012年に発表した調査結果(3)では、「運動習慣がある人ほど収入が多い」ことが分かりました。つまり、健康維持に時間やお金をかけている人ほど貯蓄が多く、収入も高い傾向があるということです。
健康な人ほど受け取れる年金が多い
第二に、「健康な人」ほど受け取れる年金が多いです。年金には「繰り下げ受給」という制度があり、この制度を使って年金の受け取り開始時期を遅らせることで、月あたりの受給額を増やすことができるのです。若い人は今のうちから健康に気を使っておけば、「繰り下げ受給し、長生きしてたくさん年金をもらう!」なんて選択もできるわけです。健康維持が、年金にも影響してくるということです。
健康な人ほどお金を増やせる
第三に、「健康な人」ほどお金を増やせます。資産運用をしている方なら、「複利効果」という言葉をご存知でしょう。複利効果とは、「お金を増やすときには雪だるま式に、加速度的にペースを上げながらお金を増やすことができる」ことを指します。雪だるまは、長い時間転がせば転がすほど、大きな雪だるまに成長します。それと同じように、資産運用でも、運用期間が長くなれば長くなるほど、お金を増やせると期待できます。健康を維持して寿命が伸びれば、お金も大きく増やすことができます。結果的に「健康を優先する」ことが、「お金を増やすこと」にも繋がるという理屈です。
まとめ
お金が好きな人の中には、「健康よりもお金が大事!」と考える方もいるかもしれません。しかし、一見遠回りに見えますが「お金よりも健康を大切にする」ことで、結果的には大きな収入が手に入るといえるでしょう。●参考文献
- ディスカッションペーパー:西村和雄, 八木匡, 2018, "幸福感と自己決定−日本における実証研究", RIETI Discussion Paper Series 18-J-026
- 論文:Vinod Venkatraman, Scott A. Huettel, Lisa Y. M. Chuah, John W. Payne, and Michael W. L. Chee, 2011, "Sleep Deprivation Biases the Neural Mechanisms Underlying Economic Preferences", Journal of Neuroscience, 31(10), pp. 3712-3718
- 調査:厚生労働省, 2012, "平成22年国民健康・栄養調査結果の概要"